先週、実家で妹が持ってたのを読みました。
なんか映画の流れで『NANA』をけなしまくってて自分でも感じが悪いと思うので、ポジティヴなレヴューを書いてみたいと思いました。
女性キャラが魅力的です。翠は単純に好感が持てるし、「天使の羽を落としてしまった」というフレーズに象徴されるような葛藤もよく描けていると思います。
全体として、ものごとが始まる「きっかけ」のような大きいエピソードはあまり上手ではないですね。その後の細かいエピソードの積み上げに手腕が発揮されてると思います。一番良かったのは雨中の「行く！」のシーンですね。二冊しか読んでなくてすごい気になるところで終わってしまったんですが、こういう拠り所のない葛藤が描かれるのが主眼であれば、翠×晃の成立段階にドラマ性が欠けていることも必然として捉え得るものであるとも思います…多分、ただプロットの不備だと思いますが。絵が加速度をつけて上達しているので、ストーリーの方にもそれを望みたいところです。
不満は晃のキャラ造型…好きになれねえ。捨て猫をかわいがるヤンキーとかさ、ギャグとしてしか捉えられないです。キャラもアツいんだかクールなんだかブレてるし…まあ一番ブレてるのはこいつ自身の感情ですが。
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全体として、ものごとが始まる「きっかけ」のような大きいエピソードはあまり上手ではないですね。その後の細かいエピソードの積み上げに手腕が発揮されてると思います。一番良かったのは雨中の「行く！」のシーンですね。二冊しか読んでなくてすごい気になるところで終わってしまったんですが、こういう拠り所のない葛藤が描かれるのが主眼であれば、翠×晃の成立段階にドラマ性が欠けていることも必然として捉え得るものであるとも思います…多分、ただプロットの不備だと思いますが。絵が加速度をつけて上達しているので、ストーリーの方にもそれを望みたいところです。
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