urt's nest

ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

小林泰三『脳髄工場』角川ホラー文庫

2006年04月16日 | reading
ネタバレ一応注意。

ホラー中短編集。
『密室・殺人』なんて作例もありますが、ホラーとミステリの親和性を田中啓文などと共に体現する作家、小林泰三。ここに並んだ作品も、体面としてはホラーでありSFでありながら、「ひっくり返そう」という心意気が随所に見られます。しかしそれが効果的かと言うと…完成度としてはそれほど高くないと思われました。ショートショートはすぐにネタが割れてしまったり、長くなると文章や構成にやや綻びが見られたり。「C市」なんて最初ものすごく面白そうだったので惜しかった。
良かったのは「友達」で、ドッペルが独り歩きを始めるに至った真相の部分。

作品の評価はC。

脳髄工場脳髄工場
小林 泰三

角川書店 2006-03
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2 コメント

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Unknown (RYU)
2006-04-17 13:10:25
沖田!

おまえ東京で仕事してんのか???

今度のむべず!!!

今日つきたとあった!

ごめんな、日記と関係ないコメントで!
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Unknown (urt)
2006-04-17 13:22:03
東京てかむしろ埼玉で研修中!ツキタ氏交えて飲むべー。

近いよ。桶川だから。
返信する