uparupapapa 日記

今の日本の政治が嫌いです。
だからblogで訴えます。


ハロウィンに思う

2015-10-31 09:34:37 | 日記
今日はハロウィン当日。

長いお祭りが今日で締めくくられる。

私の子供の頃は、馴染みのないお祭りだった。


欧米で存在する『ハロウィン』は知っていたが

それは欧米の祭り。

日本には関係ないと思っていた。


でも今、この祭りは日本でもかなり大きなイベントに成長した。

長い時間をかけたこの大規模な仮装パーティーは

当日のみの欧米を凌ぐ?くらいかもしれない。



若い人たちを中心に、

中年の域に入る人たちも大いに楽しんでいるよう。


本来の祭りの意味とは関係なく

楽しんでしまう日本人のバイタリティーには脱帽する。


お化けの仮装の子たちの様子を見て、

私のような門外漢でも楽しい気分にさせてくれるところが

何とも不思議な風習であると思う。






でもこのハロウィン。


過去にも一度ブームになりかけたこのお祭りに

冷や水を浴びせかけ、一気にしぼませる事件があった。



1992年にアメリカ合衆国で起きた日本人留学生射殺事件だ。


10月17日、ルイジアナ州バトンルージュに留学していた

愛知県立旭丘高等学校3年生の 服部剛丈君(当時16歳)が、

寄宿先のホストブラザーとともに

ハロウィンパーティーに出かけた際起きた事件。



訪問しようとした家と間違えて別の家を訪問したため、

家人ロドニー・ピアーズ(当時30歳)から

侵入者と判断されて銃を突きつけられ、

「フリーズ(Freeze「動くな」の意)」と警告された。


しかし、「パーティに来たんです」と説明しながら

ピアーズの方に微笑みながら進んだため、

玄関先、ピアーズから約2.5mの距離で発砲され、

出血多量により死亡した。



ピアーズは、日本の刑法では傷害致死罪に相当する

計画性のない殺人罪で起訴されたが、

同州の東バトンルージュ郡地方裁判所陪審員は

全員一致で無罪の評決を下した。


この後行われた遺族が起こした損害賠償を求める民事裁判では、

刑事裁判とは正反対の結果となったが、

ロドニー・ピアーズは事件後に自己破産したため、

賠償金65万3000ドルのうち、

自宅にかけた火災保険から直接支払われた10万ドル以外は、

現在に至るまで一切支払っていない。

つまり自分では何も償っていないのだ。




アメリカの銃社会の闇と

云い知れぬ不条理がやり場のない怒りを生み

同時にハロウィンそのものに対する熱も冷めてしまった。



あれから28年。


あの頃の記憶も薄れ、また復活してきたお祭り。


服部君は天国でどのように感じているのだろう。


喜んでくれているのだろうか?


私は昔を知る世代として

少し複雑な思いで見ているが、

この祭りの盛り上がりも年を追うごとに

ひとつの風習、文化として根付くのだろうと思う。



あの事件以降、未だに銃規制の改革が進まないアメリカ。


同様の事件が二度と起きないでほしいものである。






ハロウィンの仮装でさえ『可愛い』文化に変えてしまう

恐ろしいエネルギーを内包する国 日本。


訪れた外国人達でさえも

本国とは異質なお祭りを楽しんでいる様子を見て、

「これで良いのだ。」と心の中で思ってしまう私がいる。



ミーハーな 女子たちよりも うけるパパ



お粗末。