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映画「嗚呼 満蒙開拓団」の感想

2009-08-15 | 映画の感想

◆№42 08月12日 「嗚呼 満蒙開拓団」(★★★★☆)
(感想)日本は戦争で失ったものを取り戻してはいない。経済発展や便利な生活は新たに手に入れた。しかし、…平和という封印をして、しまいこんでしまったものも多い。日本は戦争に負けたせいか、公害、薬害、冤罪問題でも国が関わることの始末ができない国になっている。▼映画はそのひとつ、満蒙開拓団という戦時中の政策を通して現在を描いたドキュメンタリーだ。生き残りと言える人たちに生の声で当時を語ってもらう。この「歴史の語り部」たちの物語。語り部は、日本人でもあり、中国人でもある。なにより戦争の語り部は、この映画に登場する人たちだけではない。多くの老人となった人たちが戦争の語り部である。だが、戦争のことを語る人は少ない。語ってもその口は重い。私も老人たちにもっと語ってほしい。語り合ってほしい。語ることの大切さを信じてほしい。▼恨みは、時がたてば捨てたほうがいいのかもしれない。だが、悲しみや、怒りは、決して忘れてはいけない。水に流していいものと悪いものがある。戦争とは、流したり、忘れ去ってはいけないものではないだろうか。日本と言う国家が語らないからこそ、知ってる国民が語り続ける必要があると思う。そのことをこの映画は語ろうとしていると思う。(データ

総合 4 しっかりと記憶にとどめ、考える必要があるテーマ
監督 5 人間と向き合って作った作品
構成 4
ドキュメント 4
音楽 3
映像 3

杜人

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嗚呼 満蒙開拓団<未>(2008)
メディア 映画
上映時間 120分
製作国 日本
公開情報 自由工房
ジャンル ドキュメンタリー




【クレジット】
演出: 羽田澄子
製作: 工藤充
撮影: 相馬健司
ナレーション: 羽田澄子


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