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映画「セントアンナの奇跡」の感想

2009-08-19 | 映画の感想


◆№41 08月02日 「セントアンナの奇跡」(★★★★☆)
(感想)戦争を捉える視点が見どころのひとつ。監督は、アメリカ兵、ドイツ兵、上官、下士官、白人、黒人、レジスタンス、村人、老若男女、それぞれに戦争を語らせる。それによって戦争がそれぞれ違うことが分かる。戦争の中にある日常は、変わることのないこれまでの日々、友人との会話、差別や恋愛もある。不運もあれば幸運もある。▼もうひとつのテーマは、人間の許しの問題。時間が過ぎたからといって、人には許すことができることと、許せないことがある。この違いはなんだろう。辛いことのすべてを許せない訳ではない。裏切り者はいつになっても許せないのか。戦場で彼の命を救ったドイツ将校は銃を渡し「これで身を守れ」と言った。以来、彼の傍らにはドイツ製の銃が置かれていた。▼過去の出来事が語られなかったとしたら、郵便局で起きた事件をどのように受け止めたらいいのだろう。また、過去を知ったとき、誰もが納得できることなのだろか。▼このことに納得できるのは、生き残った二人、オブリーとアンジェロだけなのかも知れない。▼結局、事件の悲しみや痛みは、当事者にしか分からないこと。第三者は罪を裁くことはできても、悲しみや痛みを共有することはできない。(データ

総合 4 リアルなファンタジー、偶然か奇跡か
監督 4 スパイク・リー節が渋く響いている、あなたは聞こえましたか
脚本 4 ちょとだけ塩気が足りない、味に深みがいまひとつ
演技 4 
音楽 4
映像 3



杜人

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セントアンナの奇跡(2008)
MIRACLE AT ST. ANNA

メディア 映画
上映時間 163分
製作国 アメリカ/イタリア
公開情報 劇場公開(ショウゲート)
初公開年月 2009/07/25
ジャンル ドラマ/戦争/ミステリー
映倫 R-15


【クレジット】
監督: スパイク・リー
製作: スパイク・リー
ロベルト・チクット
ルイジ・ムジーニ
製作総指揮: マルコ・ヴァレリオ・プジーニ
ジョン・キリク
原作: ジェームズ・マクブライド
脚本: ジェームズ・マクブライド
撮影: マシュー・リバティーク
プロダクションデ
ザイン: トニーノ・ゼッラ
衣装デザイン: カルロ・ポッジョーリ
編集: バリー・アレクサンダー・ブラウン
音楽: テレンス・ブランチャード


出演: デレク・ルーク /オブリー・スタンプス二等軍曹
マイケル・イーリー /ビショップ・カミングス三等軍曹
ラズ・アロンソ /ヘクター・ネグロン伍長
オマー・ベンソン・ミラー /サム・トレイン上等兵
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ /ペッピ・“ザ・グレート・バタフライ”・グロッタ
ヴァレンティナ・チェルヴィ /レナータ
マッテオ・スキアボルディ /アンジェロ・トランチェッリ(少年)
セルジョ・アルベッリ /ロドルフォ
オメロ・アントヌッティ /ルドヴィコ
ルイジ・ロ・カーショ /アンジェロ・トランチェッリ
ジョン・タートゥーロ /アントニオ・“トニー”・リッチ刑事
ジョセフ・ゴードン=レヴィット /ティム・ボイル
ジョン・レグイザモ /エンリコ
ケリー・ワシントン
D・B・スウィーニー
ロバート・ジョン・バーク
オマリ・ハードウィック
アレクサンドラ・マリア・ララ
スティーヴン・モンロー・テイラー
ウォルトン・ゴギンズ
トリー・キトルズ




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