憂国の花束

右でも左でも無く、上でも下でも無く。

祖国日本よ! 誇り高くあれ。

陛下! 税金で支え合っている国民もお忘れ無く。

2020-12-18 10:09:16 | 天皇
天皇皇后両陛下は17日、障害者雇用を進める長野県の会社をオンラインで視察されました。 (NHK12月17日)
両陛下は、上皇ご夫妻から受け継いで、毎年12月の「障害者週間」の前後に、障害者のための施設を訪ねられることになっています。

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、17日は、オンラインを活用して、お住まいから障害者雇用を進める長野県諏訪市の会社の工場を視察されました。
この会社では、従業員の7割以上に当たる145人の障害者が印刷機器の部品の仕分けやビルの清掃などの業務に当たっていて、両陛下は、社長らから説明を受けたあと、ことばをかけられました。

 天皇陛下は、インクカートリッジの分解を担当する女性に「ビデオで素早く作業されているのを見て、非常に印象に残っています」などと語りかけられ、皇后さまが「どんなところが大変ですか」と尋ねられると、女性は「分解の順番を覚えることが大変でした」とこたえていました。

また、皇后さまが、ビルの清掃を担当する女性に「1日何時間くらい働かれていますか」と尋ね、女性が「いつも7時間くらい」とこたえると、天皇陛下も感心したように相づちを打たれ、皇后さまは「体に気をつけてお元気にご活躍ください」などとことばを送られていました。

両陛下の視察を受けた会社側は「温かいおことばを頂き、社員にとって心に刻まれる忘れられないものになりました」と話していました。 

「国民に寄り添う」をコンセプトとされた先代が増やした公務を当代が踏襲されています。
オンラインでも言葉を賜った部品分解担当の女性、ビル清掃の女性は嬉しかったことでしょう。
障碍者のかたの「働きたい。」という意欲は素晴らしい。
そのような障碍者を積極的に雇う企業の姿勢も素晴らしい。

この会社は、廃棄された印刷機器の分解を含めた仕分けとビル清掃を業務としているようです。いわゆる汚い仕事で単純労働、募集をかけても思うように人が集まらない業種です。
働く意欲がある障碍者のかたには受け皿があり、企業も働き手を得て助かる。

国は障碍者の雇用促進を図って、様々な助成金を支給しています。
訓練施設のための設備新設5000万円、更新1000万円。訓練生1人あたりいくらか。というものもありますが、一般事業が障碍者を雇った場合雇い主には月50万円(中小企業120万円)、従業員の給与補助のために一人月8万円。というのもあります。
つまり、この会社が障碍者を多数雇って円滑に事業を運営できているのは、助成金の存在も大きいでしょう。

助成金の原資は言うまでもなく国民の税金です。
陛下は、その会社の運営の一端を税金が支えていることをご存じでしょうか。
会社の経営状態は解りませんが、もしかしたら助成金なくてはやって行けない会社なのかもしれません。
私達国民は税金を通じて支え合っているのです。
障碍者にお声がけをされるとき、お目には入っていない納税者たる国民にも御心を向けてください。
税金で支え合っている輪の中に陛下も入っておられます。
お忘れ無く。

税金は大きなお財布。
財布一つでグループ旅行したことのある方なら「そうだね。」と、言ってくださるでしょう。
規模が違うだけで、本質はグループ旅行の一つの財布と同じです。