横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

左利きの子の手本はどこに?

2016-01-12 22:55:40 | 発達や学習が心配
新学期が始まってすぐなのに

どっと疲れが出ている子どももいるのでは。

いわゆる「3学期」は、学習・生活そして

学年のまとめに向けての活動が「きゅうっとつまった」感じに。

今日は、左利きの話です。



レストランなどの店員さんが、左でオーダーを書いていると

つい、見入ってしまいます。

私、「左利き」にあこがれているのだと思います。

日本では右利きの人が多く、左利きは少数派。

少数派はなんだか、「かっこいい」と思ってしまうのです。

1年生を担任したとき、36人(だったかな?)中5人が左利きだった

ことがあります。こうなると、「少数」ともいえないような。

お道具箱や、教科書、ノートの位置も

「右利き用」と「左利き用」と両方説明しました。

3年生になると始まる「毛筆」。

とめ・はね・はらいなどどうしても

「右利き仕様」。

でも、私は左利きの子どもには、すずりを左に、

手本を右に置かせていました。

もちろん、筆は利き手の左手で。

自分が(私は右利き)左手で筆をもって書いて、

と言われても、うまく書けないからです。

ときどき名前を「右端」に書いてしまう子どもも

いましたが・・・。



あるお子さん(左利き)が手本を見ながら書くことが

うまくいかない、と話していました。

漢字のドリルや宿題プリントなど、

手本が「左」にあると、文字を書く「左腕」が

手本に「かぶって」しまうので、大変見にくくなるのです。

左腕の「隙間」から手本をのぞくと、どうしても

書くことが遅くなってしまいます。

手本が「上」にあるときは、よく見えます。

う~ん。そうか!

私も教材を作るとき、つい「右利き仕様」で

作ってしまいます。(反省

左に「手本」があって、見えにくいときには、

同じものをもう一枚もらって右に置くとよいかも

しれませんね。



指導する側と子どもの認知の状況が違うことで

子どもの「困難さ」が生まれることもあるのだということを

はっとさせられました。

以前書いた「継次処理優勢型」と「同時処理優勢型」で考えても、

教員はもしかすると「継次処理優勢」の場合が多いのかなあ、

と感じています。

先生の指示・説明が音声でされたときに

理解しにくい子どもがいるのは、(ときには本当に態度が

よくないのかもしれませんが)、「認知の方法」が合っていないのかも。




ぜんぜん関係ありませんが、私はボタンかけと玉結びは左手でないとできません。

もしかしたら、本当は左利きだったのかな?

このブログを読んでいる方はどちらが利き手ですか?



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コメント
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