横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

夏休みの「宿題帳」~見やすさ・やりやすさ・意欲~

2015-08-12 10:40:23 | 発達や学習が心配
夏休みです・・・私の。

先週まで子どもたちの夏休みの「課題」の支援を

していました。

子ども達のもってくる「夏休みの課題」。

B4版印刷冊子だったり、教材会社の冊子だったりと

同じ学年でも量とレベル、形式がずいぶんちがいます。



ふだん、使っているドリルでも。

<算数ドリル>
●「書き込み式」でなく、ノートに答えを写すタイプのもの。

・・・どこに「答え」を書いたがわからなくなり、席順で

答えていくときに困る子どもも・・・

でも、これに合わせて書き込み式用の「ノート」

(問題番号、計算のますなど印刷済み)があるのです!

これは、見やすく、書きやすいです。(残念ながら市販され

ていず、学校でまとめて買うようです)

●「書き込み式」でも空間が広くて、1ページの問題数が

2題ほど。しかも自分のレベルに合わせて問題数が選べる、

というドリルもありました。これは、見やすくて

子どもの意欲・集中が続きそうです。

<漢字ドリル>

●下に「繰り返し書いて」いくところが少なく、

1字分のますが大きいもの。

見え方・書き方に特徴のある子どもは、

「なぞる」だけでも負担が大きいことがあるので

これは嫌がることが少ないように思います。

子どもの意見をきくと、黄色や赤の線をなぞるのは、

「見えにくい」ようで、私は「青か緑」のペンで

書くこともあります。ドリルで「色数」が多すぎる

のは、かえって「見にくい」。学校で書き順ごとに

ペンの色を変えて書いているのは、この子ども達に

とっては逆に「わかりにくく」なっているかもしれません。

やはり、1ページの「情報量」がしぼられている方が

いいように思います。



 公立の学校には、いろいろな実態の子どもがいて、保護者の願いも

いろいろです。

「もっと宿題を多くして」という意見とともに

本音では、「宿題が多くて時間がかかり、家でいらいらを

出してしまう」と思っている方もいることは事実です。

 宿題忘れは「叱責」の原因になりやすいです。

たとえ大人が「一緒」に取り組んだとしても・・・

 そうかといって、記憶系(漢字など)のもの・手続き系(計算など)

のものは、家庭学習で定着を図る必要があるのは確かです。

 算数であっても、問題文を把握するのに「すごく時間がかかる」

子どもがいる、また1ページにたくさんの情報が入っているために

一部を読むだけで「疲れきってしまう」子どもがいるのです。

 「自由学習」はかえってこんな子ども達には「つらい」ので

宿題の量ややり方を子どもによって変えることができたら

理想だと思います。前も書いたと思うのですが、水泳の授業では、

全員同じ内容なのは、低学年までで、中学年からは体力や泳力で

「コース別」になっています。泳ぐ量も指導方法も違います。

 「学び方」によって宿題がアレンジできたら・・・きっと

「宿題忘れ」が減るに違いありません。

・・・「たぶん」・・・。

 先生の「チェック」も、「手間」はそう変わらないと思います。

 子ども達どうし、『「水泳」と同じだよ。』という意識で、

「ずるい」という気持ちがなくなるように、また、宿題なので

「『やらない』のはなし」という約束でできるとよいのでは。

・・・こんなふうに変わるまでしばらくかかるかもしれませんが・・・。



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コメント
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