ネクター

日々ニッキ。時々毒を吐く。

なんか凄いタイトルだったので

2006-09-18 | 漫画(本)
久々に図書館に行って紀行書の辺りで本を物色していたら、背表紙に旅行バックを持った不思議の国のアリスの様な絵が描いてあり、その上のタイトルを見ると『悪の枢軸を訪ねて』なんか物凄いタイトルだなぁと手にとって表紙をみると、右に金正日、ヒダリにフセイン、中心にアリス、そして右下の隅っこの方をペラッと紙を捲ってブッシュがいる。
ああそうか、北朝鮮とイラクに行ったのですね。
中身というか、著書紹介をみると、表紙と同じ格好をした女の写真が載っていた。それは表紙のアリスだった。
で、著作物を見てみると、『自殺のコスト』がある。この本は前にうつ病の知人の家で見たことある。それ以外の著作物は分からなかったけど。

とりあえず借りてみて最初の北朝鮮篇のみを見た。
1999年2月から2002年6月まで計5回に渡る渡航をまとめたものであり、参考文献も結構な数を載せていたので、その時感じたことだけを書いたわけではないようだ。
面白かったのが、恐怖の託児所と地獄巡りのような少年宮殿。
幼児期からのプロパガンダ刷り込み。そして駄々をこねない皆同じ顔をし、駄々をこねない3歳児くらいの子供達。そりゃ躾が上手いことしているというより恐怖を感じるわ。
そして、少年宮殿。
ピョンヤン中の天才少年、少女が放課後に課外活動を行う場所であるが、数十人といる子供達全員が一糸乱れぬ形でお琴やらアコーディオンやらを弾いている姿を見せらる。
最後の未来のスターの芸には文体からも伝わってくるが、日本には絶対にこれだけのことする人はいないであろう芸を披露してくれる。
只、音楽に関してはいつも『カシオトーン』の様なシンセサイザーの音を入れているのが向こうでは前衛的とか思われているらしく(それはTVでもよく流れているが)その辺が安っぽくしていると書いているには行った事が無い私も頷いてしまった。

とりあえず私は行きたくはないが見ていて面白かったです。
最後にビックリしたのは著書はあのゴスロリの格好で北朝鮮に訪問していたことに驚きです。