店主のつぶやき

カフェハンナの店主ウジキのつまらない独り言で綴る日記です。

25年経っても変わらない

2010年10月11日 23時30分34秒 | diary
今日(11日)は祝日。朝はゆっくりと寝ていようとまだ布団でボーっとしていたら、8時半頃枕元の携帯にメール着信。
「さて突然ですが、今日空いてますか? これからホムスタで天皇杯神戸ー柏戦を見るつもりなんですが…」
東京の友人からでした。

ホムスタとは神戸の和田岬にあるホームズスタジアム(神戸ウイングスタジアム)のこと。友人は東京在住ですが、柏レイソルのサポーターなのでレイソルの応援に来るということらしいですが、突然でしたし、私もそんなに熱心にヴィッセル神戸を応援しているわけではないので、天皇杯の試合まではノーマークでした。
本当は今日は妻とゆっくりしようと思っていたのですが、妻にお伺いをたてると、わざわざ東京から来るのだからと快く?送り出してくれました。
もちろん今日の私のタスクであった家の中、玄関、トイレ掃除を済ませてからね(笑)。

ところが羽田からの飛行機の出発が遅れたらしく、神戸到着はすでにキックオフの午後1時を過ぎていました。
三宮駅で待ち合わせていた私達はちょっと贅沢だけど、ホムスタまでタクシーで急行。それでもホムスタに着いた時はもうハーフタイムでした。
まだチケットは売っていたので自由席のチケットを買い、私の愛するバックスタンドで観戦しました。

「ここに来るのはW杯以来だなぁ」
と友人。
そうそう、2002年のW杯日韓大会の時、ブラジルvsベルギー戦を一緒に観戦したのでした。友人はそれ以来のホムスタになるのです。2002年W杯終了後再改修されているので、当時の神戸ウイングスタジアムとは様相がまた違っているのですけどね。

その当時、私はうつ病により東京の職場から無期限の休職を命じられ、落ち込んでいるところを、別の友人がチケットを手に入れ、私達を誘ってくれ、またさらに2枚のチケットを手に入れたため、その時すでに神戸に住んでいた私の父と妹も一緒に5人でW杯観戦したのでした。
あきらめていた夢のW杯観戦は私の心を少なからず勇気づけてくれたものでした。

その後も友人は私のことをずっと心配してくれていて、休職中何もすることなく1人家にこもっていた私を、「プールでパーっと泳ごうか?」と連絡くれて、車で迎えに来てくれて、千葉県習志野市にある千葉県国際水泳場へ連れて行ってくれました。
私は初めての足のつかない深さの本格的な50mプールに若干戸惑いながらも、やわらかいプールの水に身体を委ねながらけっこう気持ちよく泳いだ記憶があります。

それから8年、私は結局仕事を辞めざるをえなくなり東京を離れ家族の住んでいる神戸へ移り、その後仕事ができるほどに回復し、再婚もして今に至ります。
神戸と東京に離れ、それぞれ違う道を歩んでいる2人ですが、そんな時間の長さはまったく忘れていました。

さて、試合は1-1で延長戦になり、退場で1人少ない柏が1点をもぎ取り、結局1-2で柏レイソルが勝ちました。
試合後半からの観戦になりましたが、延長戦もあったし、得点シーンも見られたのでまあまあ損した気分にはなりませんでした。

延長戦もあったので試合が終わった時は4時前。2人とも昼食を食べていなかったので、とりあえずハーバーランドへ出て、モザイクにあるシェラスコ(ブラジル風焼肉)のお店へ。ここはバイキングのお店なのですが、モザイクから中突堤、メリケンパーク、その先にポートアイランドも臨め、いかにも神戸らしいロケーションを眺めながら食事が出来るので、東京からの客人が来た時にはよく利用します。

店外デッキのはっきり言ってカップルシートと言ってよいテーブルで四十路を過ぎた男2人が並んで食事している姿は、傍目から見たらかなり気持ち悪いものだったかもしれませんが(笑)、そんなことまったく気にせず色々おしゃべりしながら思い切り肉を食べてました。

思えば彼との出会いは高校1年生の時なので、知り合ってもう25年、四半世紀になるのです。
彼とはクラスこそ一緒になったことはないのですが、フォークソング部でずっと2人でユニットを組んでいたのでした。ちなみに彼がギターを弾いて、私は歌うというスタイルでした。
お互い白髪が目立ったり、小じわが目立ったり、体のあちこちにガタがきてたり(苦笑)と、歳をとってしまったなぁと感じるのですが、話をしていると高校時代とほとんど変わらず。話の内容も、生活のことや恋愛観?やあれこれ話してはいたのですが、話の50%近くが下ネタというおバカぶりも高校時代と変わっていないような(笑)。

食事が終わった後は神戸空港へ場所を移して帰りの飛行機の時間までカフェでおしゃべり。
近くに席に女性がいるというのに、やっぱりえげつない内容の話だったりして(笑)。

そんなこんなで楽しい一日はあっという間に過ぎてしまいました。
東京からわざわざ神戸に日帰りでサッカー観に来るのもすごいなぁと思いましたが、それも口実の一つで私に会いに来てくれたというのもわかっているので、本当に嬉しかったです。
ありがとう。


ところで、2人の話の中でずっと思い出せなかったこと…

『‘地獄のスナフキン’金谷ヒデユキ』