店主のつぶやき

カフェハンナの店主ウジキのつまらない独り言で綴る日記です。

国技とは何?

2012年03月12日 00時03分05秒 | news
今年はもっと更新すると念頭に宣言したのに、やはりほとんど更新できていないこのブログ。
書きたいことはたくさんあるのだが、なかなか書く時間がとれない。

そういいながら、またあれこれ考えているうちに日付が変わってしまった。
昨日は3月11日、東日本大震災から1年だった。
でも震災についてはあえて直接書かないでおこうと思う。
それよりも昨年からずっと気になっていることがあるのである。

昨日の3月11日は東日本大震災から1年であるとともに、大相撲大阪場所の初日だった。

あえて過激な書き方をする。
昨年の3月11日、東日本大震災を一番喜んだのは、日本相撲協会だと私は思っている。

相次ぐ不祥事で昨年の日本相撲協会は窮地に立たされていた。
そして2011年、大きな社会問題となった八百長問題を受け、3月に行われる大阪場所を中止とし、それ以降の本場所開催についてもいつ開催できるかわからない状態だった。国民の日本相撲協会への不信感、批判はかなり厳しいものだったからだ。

そんな中で起きたのが東日本大震災だった。
日本中がその衝撃と悲しみに暮れる中、おそらく膝をたたいて喜んだのが日本相撲協会の幹部達だったのではと思う。
被災者、及び日本国民を勇気づけるという名目で、本場所を復活させる口実ができたからだ。

案の定、5月には『技量審査場所』という妙な名前の無料公開の場所が行われ、7月には名古屋場所が開催された。
国民の関心が震災復興問題やそれに起因する原発問題に移っていった中で、日本相撲協会の八百長問題など不祥事のことは忘れられたようだった。
さらにそのことにつけこむように、今年になって任期を終えた放駒理事長の後任に、2008年にロシア人力士大麻問題で理事長を辞任し、さらに上記の2011年の八百長問題によって役員からも降格していた北の湖親方がどさくさに紛れて再任された。
今となってはそのことに対して声高に批判する人はいなくなった。それもこれも東日本大震災の問題に比べるとどうでもよい小さな問題であり、マスコミも日本相撲協会の問題に対して時間を割くことはしなくなった。

でも、私としては何か釈然としない。
だいたい相撲のことを『国技』と言うが、いったい『国技』の定義とは何だろう?
日本古来のものという意味ではそうかもしれないが、今の日本国民はそこまで相撲を愛していない。
番付上位の力士を見ても外国人力士ばかりだ。今の子ども達で将来相撲取りになりたいと思っている子どもってどのくらいいるのだろう?

守らなければならない『国技』とはいったい何なのか?とあえて問うてみたい。