店主のつぶやき

カフェハンナの店主ウジキのつまらない独り言で綴る日記です。

澤はマラドーナになった

2011年07月18日 23時16分31秒 | football
最近ほとんど更新していないこのブログ。
書きたいと思うことはたくさんあるのですが、子どもが生まれてからというもの、生活のリズムがなかなか自分の思うとおりにはいかなくなってしまったので、PCに向かう時間が制限されて、思うように更新できません。

さて、そして久しぶりのエントリは、なでしこジャパンのW杯制覇です。

いやぁ、参りました。
優勝を目指すとは言っていたけれど、まさか本当に優勝してしまうとは…。
本当に素晴らしいの一言。
震災以来重い空気になっている日本に、久々の思い切り明るいニュースで、日本中を勇気づけてくれたと思います。

決勝戦、私も午前3時に起き、テレビ観戦で応援していました。
私は根がネガティブなものですから、アメリカに先に点を取られるたびに、もうダメだとあきらめそうになりましたが、選手達はまったくあきらめることなく食らいつき、PK戦に持ち込み見事優勝しました。
その壮絶な戦いと、ドラマティックな勝利に、思わず朝からテンションが上がりまくってしまいました。
日本の女子サッカーもいよいよここまで来たかと、別にサッカー関係者でもないのにちょっと感慨にふけってしまいました(笑)。

2000年のシドニー五輪から女子サッカーが正式種目になり、93年のJリーグ開幕から日本におけるサッカーのメジャースポーツ化に一定の成功を収めた日本サッカー協会としては、女子サッカーの底上げが次の目標にもなっていました。

小学生クラスではサッカーをやっている女の子もそれなりにいるものの、また大学には女子サッカー部や女子サッカーサークルがあるものの、中高生世代ではその受け皿がほとんどないために、小学生時代にサッカーをやっていた女の子も他のスポーツに転向してしまうという、日本女子サッカー界の空洞化問題があり、その問題の解消するために当時の女子中高生に絶大的な人気のあったモーニング娘。はじめとするハロプロのタレントにフットサルをやってもらうという普及策を取っていました。
そのことについてはこのブログでも過去に触れていました。
スフィアリーグを見る 2006年12月02日

はっきり言ってその普及策はうまくいったのかどうかわかりません。
でも、そんな搦め手からのやり方より、今回の『なでしこJAPAN』日本女子代表の活躍が何よりも女子サッカーの普及に絶大な影響を及ぼすことは間違いありません。
なでしこジャパンを目指してこれからサッカーをやっていこうという女子が増えることを願っています。

また、なでしこジャパンのメンバーの多くは、必ずしも恵まれた環境でサッカーができているわけではありません。
不況のために企業の撤退もあり、日本女子サッカーはかなり厳しい状況です。
私が現在住んでいる神戸でも、名門女子サッカークラブでなでしこリーグにも加入していたTASAKIペルーレFCが親会社の田崎真珠の経営難により2008年に休部となりました。
現在はキャプテン澤ら今回のなでしこジャパンメンバー7名が所属するINAC神戸レオネッサがなでしこリーグに所属する神戸のクラブです。

なでしこジャパンのメンバーは明日(19日)朝に日本に凱旋するらしいですが、早速今度の日曜日24日にホームズスタジアムで、なでしこリーグ INAC神戸レオネッサvsジェフユナイテッド千葉・市原レディースの試合があるらしく、観戦に行けるなら行きたいところですが、私はお家の事情で無理です(笑)。
でも、うちも余裕が出てきて行ける時になったら、ぜひ観戦に行ってみたいと思います。

4位に終わった2008年の北京五輪の時も参加チームの中で一番よいサッカーをしていたと世界に評されていたなでしこジャパン。
同じく一番よいサッカーで勝ち取った今回の栄冠もなでしこジャパン全員の力だと思いますが、その中でもキャプテン澤の力はとても大きかったと思います。

私は澤がマラドーナに見えました。

おめでとうニッポン!
ありがとうニッポン!