店主のつぶやき

カフェハンナの店主ウジキのつまらない独り言で綴る日記です。

二兎を追う者一兎も得ず

2010年10月01日 00時06分44秒 | baseball
矢野、7回宙に舞う=プロ野球・阪神(時事通信) - goo ニュース

このエントリのタイトルが適当なのかどうかわかりませんが…。

我が阪神は30日の横浜線、8回まで3-1とリードしておきながら、好投の久保に代わった藤川球児が連続四球の後、4番村田に逆転HRを打たれ、その裏の反撃も得点には至らず、優勝は絶望的と思われる1敗と喫しました。
阪神のマジックは消滅、中日にマジック1が点灯し、明日にでも中日の優勝が決まります。

実はこの試合、甲子園球場での今年のリーグ戦最後の試合だったので、今年で引退を表明している矢野の引退セレモニーが行われる予定でした。
試合展開によってはどこかで矢野が出場する可能性もあり、ファンもそれを期待していたようでしたが、試合は8回まで3-1と微妙な点差の試合。もっと点差が開いていれば矢野の出場はあったでしょう。
それでももしかしたら9回ツーアウトをとったら最後に矢野がキャッチャーで登場という可能性もありました。実際、9回の藤川球児の登板のBGMも、いつものリンドバーグの歌でなく、矢野が今年バッターボックスに入る時のBGMでの登場でした。
藤川球児はそういう優勝へのプレッシャーとはまた違う気負いがあったのでしょう。コントロールがままならず連続四球を出したあげく、村田にHRを打たれました。逆転を許した時点で矢野の登場は完全になくなったと言えます。

元々優勝へ向かってギリギリのところで戦っていた阪神。
これは私の印象ですが、優勝へ向かって勝利に徹しなければならないところで、矢野の引退試合という別の要素を考えたところで、心の隙というか邪念というか、無駄な力が入ってしまったように感じます。
打たれた藤川球児も二重三重の責任を感じているでしょうが、矢野ももしかしたら自分のせいで負けたようなものを感じているかもしれません。
私は藤川を責めるより、なんだか優柔不断な感じの真弓監督に怒りを感じます。
この試合で失ったものはあまりにも大きいです。

元から優勝は諦めたとは思っていたものの、心のどこかでもしかしたら奇跡が起きるかも…という期待もあっただけに、とてももったいない敗戦でした。
クライマックスシリーズもピッチャーが足りない阪神は1位通過でないと厳しいと思われるので、こちらはまったく期待していません。
明日からの生活の楽しみがまた一つ減ってしまった気がします。

とにかく矢野選手、お疲れ様でした。
近年2回もリーグ優勝を見せてもらえたのは、あなたのおかげです。
ありがとうございました。
しばらくゆっくり休んで、またグラウンドに戻って来て下さい。




余談ですが、矢野の引退の挨拶の中で、両親、家族、監督コーチ、選手達…と感謝の言葉を並べた後で、ファンの皆さんへの感謝の言葉の間に、「いい時よりもつらい時に支えてくれた友人、仲間達」という感謝の言葉がありました。
おそらくこれは矢野が入信している宗教団体の会員に向けたメッセージと思われ、この宗教団体の力を見せられたような気持ちになりました。