店主のつぶやき

カフェハンナの店主ウジキのつまらない独り言で綴る日記です。

補足というか蛇足ですが

2009年09月22日 02時03分46秒 | Life
先日『福祉のお仕事とは…?』という記事を書きました。
その時に書こうと思っていて、文章が長くなり過ぎたので書くのをやめた内容を蛇足ながら書かせていただこうと思います。

「あなたはなぜ福祉の道に進もうと思ったのですか?」

福祉の仕事をしていると必ずと言っていいほど聞かれることです。
いや、仕事に就いていなくても、福祉の大学に入学した時点でまずその動機を聞かれます。
私が福祉の道へ進んだ動機を書く前に、つい最近あった出来事を書きます。

8月の終わり、私がヘルパーの仕事に行っている先に、そこのご家族の東京に住んでいる親戚の高校生の女の子が夏休みということで来ていました。
その女の子は福祉の大学に行きたいと親に話したところ反対され、重度の障害のあるこの家へ来て現実を見て改めて考えてくるようにと送りだされたとのことでした。
彼女は自ら体験しようと、私のヘルパーの仕事を助手のように手伝ってくれました。その時に「どうして福祉の仕事をしようと思ったの?」と聞いてみました。
「私は小さい時から(従兄弟である)○○君の姿を見てきたし、社会に役立つ仕事をしたいと思って…」と答えました。
こんな言い方もなんですが、まったくスレていない彼女のまっすぐな気持ちに、私もそんな頃もあったかなと、改めて自分も初心を忘れないようにしなければと思ったのでした。

また、本職の方の仕事の出張先に、福祉の大学の女子学生が現場実習に来ていました。
彼女は初めての現場実習なのか、どことなく所在なげで、利用者と一緒に作業に没頭していました。
おそらくとても緊張していて、周りの人と関わる心の余裕もなく、ひたすら黙々と作業をしているんだろうなと思った私は、「実習生さんなんですか?」と声をかけました。彼女は話しかけられてホッとしたような笑顔を見せて「はい、○○大学から来ています」と答え、「緊張するから、ついつい作業にはまっちゃうでしょ?△△さんにちゃんと挨拶しておいた方が心象良くなりますよ」と彼女の耳元でささやいてウインクして見せたら、彼女は「はい!ありがとうございます!」と顔をほころばせて笑って答えてくれました。
でも、その彼女の左手首には何本ものリストカットの痕が…。

ここからは私の勝手な想像ですが、彼女はたぶん大学に進む前にかなり悩んだ時期があったのでしょう。そしてその暗闇の中から自分の進むべき道として選んだのが福祉の道だったのではないでしょうか。

そういう私も、高校1年生の時、自分の生き方についてかなり悩みました。今から思えばその時から‘うつ’は始まっていたのかなと思いますが、自分のすべてに自信を失い、暗闇に入りもがき苦しんでいました。学校を休むことはしませんでしたが、保健室に逃げ込み、養護の先生の前で泣いたこともありました。
どん底だった1年生の時はまったく進路のことなど考えられなかった私ですが、2年生になって少し精神的に落ち着いた頃、進路調査があり、とりあえず大学進学を考え、大学案内の本をパラパラとめくっていたところ、ふと社会福祉学科というのが目にとまりました。私は身近に障害者がいたわけでもなく(のちに思い返すと同級生に障害をもった人や精神病を発病した人はいたのですが)、介護が必要な年寄りがいたわけでもありません。ただなんとなくこんな自分でも社会に役に立てるのかもしれないと漠然と思ったのです。
一つきっかけのようなものをあるとすれば、中学生の時、不登校になった同級生がいて、私は毎朝その彼の家を訪問し「学校へ行こう」と誘っていました。別に先生から頼まれたわけではないのですが、最初は自分が学級委員だという義務感みたいなものからそうしていたのが、だんだんと彼への思い入れが強くなり、なんとかして彼に学校へ行けるようになって欲しいという願いから訪問するようになっていました。
結局は彼は卒業までほとんど学校へ来ることはできなかったのですが、私の心の中には「どうして彼は学校へ来ることができなかったのだろう?」という思いがずっと残っていて、同じような人を救うことができないだろうかという気持ちがあったのも事実です。私の勝手なイメージで児童福祉というのがそういうものなのかな?という思ったのでした。

「社会の役に立ちたい」
その思いは間違っていないと思いますし、今もその思いは変わらないと思います。
但し、私の場合、福祉の道に進んだことが自分の存在意義を確かめることと結びついているところがあり、下手をすると自己満足の間違った方向へ行きかねません。
また、私の友人の中には、私が福祉の道に進んだことに対して大きく不快感を示した人もいますし、また別の友人は私が福祉の仕事に就いていることを‘聖職に就いている’と自慢しているように捉える人もいて、「お前のような福祉の商売やっている奴は…」とわざと貶める言い方をする人もいました。
確かに福祉の仕事をしていれば偉いわけでもないし、すべてが正しいわけでもありません。私だってお金が欲しくてやっている仕事ですし、清廉潔白な人間でもないですからね。
それでも「福祉の仕事」は社会の役に立てる立派な仕事だとは自負しています。

なんだか何が言いたいのかわからなくなってしまいましたね(苦笑)。

たまたま最近福祉の道を目指そうという若者に出会う機会があり、彼女らを応援したいという気持ちと、自分も色々と思い悩みながらも進んで来た道を、彼女らも頑張って進んで欲しいと気持ちと、そして自分もまた道を踏み外さずにこれから進んで行きたいと強く思ったのでした。

ありがとうございました

2009年09月11日 00時34分46秒 | Life
昨日、40歳の誕生日を迎えました。
通常の誕生日の3倍多くの方からメールやメッセージをいただきました。
ありがとうございました。

本当は誕生日をもってmixiを退会する予定でしたが、一昨日昨日と所用があって帰宅が遅く、まだお詫び等のメッセージを送れていない方がたくさんいらっしゃるので、とりあえず週末までは退会処理はできなさそうです。

とても不惑とは思えない迷走ぶりです(苦笑)。

とにかく皆様にありがとうございましたと言いたいです。

福祉のお仕事とは…?

2009年09月08日 22時22分09秒 | Life
皆様は‘福祉の仕事’と聞いて、どんな仕事をイメージされるでしょう?

もう3年前のことになりますが、我が吉田家の先祖のことを調べようと吉田家本家の本籍を聞くために従兄に電話をしました。その従兄は私の父の長兄(一昨年死去)の長男、現在は吉田家の当主ということになります。いや、そんな大げさなことが言えるほどの家柄ではないのですけどね。
その時の電話でふと私が福祉の仕事の待遇の悪さの愚痴をこぼしたところ、その従兄に
「福祉って年寄りから金絞り出して儲けてんじゃないの?」
というようなことを言われました。
私はあまりの唐突な批判的な意見に言葉を失ってしまいました。

また昨年のこと、私の母方の叔母が生活が苦しいことを嘆き、生活保護のことを持ち出したので、生活保護のことについて私がわかる範囲で説明したところ、
「あんた、生活保護のこともわかるの?!」
と言われました。

福祉の仕事のイメージ。
一般的に福祉の仕事というと介護の仕事をイメージするようです。特に高齢者の介護でしょう。
上記の叔母は、私が障害者福祉の仕事をしていることは知っています。でも、その内容までは知らないために、やはり介護的な仕事のイメージを持っていたのでしょう(確かに介護の仕事もしているのですが…)。生活保護を含む社会保障関連の専門家も福祉の仕事だということはイメージになかったようです。
また、高齢者の介護の仕事のイメージの中には、「大変な仕事」というイメージとは別に、お年寄りの弱い立場に付け込んでお金をせしめているイメージを持つ人もいるようです。上記の従兄はそうなのでしょう。
確かにお金持ちのお年寄りをターゲットにしているいわゆる‘介護ビジネス’というものも存在することは確かです。しかしそれが本流ではなく、一般的な介護の仕事の現場というのは、お金儲けのためにできているものではありません。

話がややこしくなりました。
私の話に戻ると、私が担っている仕事は障害者福祉の仕事です。特に現在の本職は重度障害者介護の仕事ではなく、軽度の障害者の方の就労支援の仕事をしています。その仕事自体を詳しく書くとまた一般の方にはわかりにくいので、あまり深くは書きません。
とにかく私は大学時代から障害者福祉に関わってきており、重度障害の方から軽度の方まで、知的障害、身体障害、精神障害、そして最近では発達障害(高機能自閉症やアスペルガー症候群、ADHD(注意欠陥多動性障害)などと言われる障害)の方とも関わりながら、障害者問題全般のことをライフワークとしていきたいと考えています。


mixiもこのブログもやめると言いながら、なぜいきなりこんなことを書き始めたかというと、今回のことで何人かの方からメールやメッセージをいただきました。
皆様私のことを心配して下さっており、とてもありがたく思っております。

その中である方からのメッセージにハッと思わされました。

私は3年前のこのブログで『私は障害者向けのデリヘル嬢』という書籍についての記事を書きました。
日本では昔も今もタブーとされている障害者の性について書かれた本で、当時かなり世間的にも話題になり、私も実際読んだのですが、私自身障害者の性について考えるところがあったので、書評というよりも自分の体験を生々しく書かせていただいたある意味思いきった問題作でした。

上記のある方というのは私の管理人を務めていたフットサルチーム‘gota’に昨年秋頃から参加して下さっていた方なのですが、3年前の当時上記の書籍に興味を持ち読んだ後、他の人の感想を読んでみようとネットで検索したところ私のブログにたどりついたらしいのです。
その後、mixi上でgotaを知り、昨年からgotaの活動に参加して下さったのですが、その管理人であるウジキが、3年前に読んだブログの筆者と同一人物だということを最近になって知り、驚いたとのことでした。
その書についての私のブログの記事は、福祉についてまったく関わりのなかったその方にとって本書以上にインパクトのあるものだったらしく、障害者の性、介護の現実について知り、考えさせられ、そしてこれを書いた人は本気で福祉に取り組んでいる方なんだと尊敬したのだとおっしゃるのです。
そしてその方がおっしゃるには、そういう社会的に影響力のある記事も過去にあったこのブログを閉鎖させるのはとてももったいないとのことでした。

私はこのメッセージをとてもありがたく読みました。
見ず知らずの方(少なくとも3年前の時点では…)がふと私のブログに出会い、その内容に感銘を受け、記憶に残してくれていた。そのことはブログを公開しているものにとってこの上なく嬉しいことです。
最近は私的な内容が多く、そういう社会に訴えるような内容の記事はほとんど書いていませんでしたが、確かに私自身の思いというものを不特定多数の方に訴えかけることができたこのブログは、私の大切な歴史であり宝物でもあります。
そして私のライフワークである障害者問題について、私の出来る範囲でより多くの人に訴えられればと思いは昔も今もあるのです。

上のメッセージをいただき、私の気持ちも変わりました。
mixiを退会する気持ちには変わりありませんが、このブログに関して言えば今回の騒動とはまったく関係ないものですし、とりあえず存続させようと思います。
またしても前言撤回をして、「男としてのけじめ」と言いながらまったく男らしくない私ですが、どうかご理解をいただきたいと思います。

存続といっても今後しばらくは更新はほとんど出来ないと思います。
定期的に読んで下さっていた方もたまに思い出した頃にふらりと立ち寄っていただければ幸いです。


「生まれてすみません」by太宰治

皆様にご迷惑をおかけいたしました

2009年09月06日 20時26分45秒 | Life
このブログの店主‘ウジキ’こと本名:吉田 毅(よしだたけし)と申します。
1969年(昭和44年)9月10日生まれの現在39歳。
兵庫県神戸市垂水区在住です。

このたびは大変多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまいました。

私はこの10月24日(土)に結婚いたします。
結婚式は午前中に行い、その日の夜に2次会なるものを行わせていただく予定でした。
そのために何人かの方に当日の幹事役や諸々の準備をお願いしておりました。
しかし、このたび私の個人的な事情により、その2次会をキャンセルさせていただくことにしました。

その理由は、仕事が急に忙しくなってきた上に、結婚に向けて諸々の準備を進めていく上で私の精神が悲鳴を上げてきたことです。
マリッジブルーとかそういうものではなく、普通の人なら当然乗り切れるはずの忙しさであるはずなのに、元々頭の回転が遅く、要領も悪い私は、それを処理できる力がなくなってしまいました。これ以上色々な負担が増えると、このまま私の精神がつぶれていき、下手をすると精神科への再入院という事態になりかねないという危惧があり、少しでも自分の負担を減らしたく、誠に勝手ながら二次会を中止させいただくことにしました。
昨日通院している心療内科でも相談をし、不眠時、混乱時に飲む頓服剤を1種類増やしていただきました。

しかし、当日へ向けて幹事役を引き受けて下さり、色々準備を進めて下さっていた皆様や、当日の出席のために仕事の休暇を取って下さっていた方々もいて、本当に申し訳なく思っております。
その方々への謝罪の意を込めて、本日頭を丸めさせていただき、自らへのペナルティとして、ここで私の個人情報を公開させていただきました。
もちろんこんなことでは皆様への謝罪にはならず、これから幹事をお願いしていた方への直接のお詫び、またご出席に意向をいただいていた方お一人お一人へのお詫びのご連絡をさせていただきます。

頭を丸めたことは私が勝手に決めたことで妻はまだ知りません。もしかしたら今夜このブログを見て初めてそれをしり、嘆き怒り悲しむかもしれませんが、これが男としてのけじめと思って理解してもらおうと思います。
結婚式まで約1カ月半となっており、1ヶ月半でどれくらい髪というのものが伸びるのかわかりませんが、丸刈りの新郎も面白いのではと勝手に自分に言い聞かせております。

尚、この9月10日で40歳となります。
40歳を機にmixiを退会、そしてこのブログも閉鎖させていただこうと思います。
このブログやmixiを始めたことでたくさんの方と出会うことが出来ました。
実を言えば妻と出会ったのもmixiの友人を通してでした。
東京者の私がこの神戸で生き生きと楽しむ機会を与えてくれたのはまさにmixiのおかげだったといえますが、今回の失態でもうそれも潮時と思いました。

mixiのことでいえば、私が管理人を務めていたコーヒー会(カフェハンナ)は、私がmixiを退会することで管理人不在になります。管理人不在になったコミュニティは新管理人が決まるまでは一切コメントなど出来ない凍結状態になります。もし期限内に自ら管理人に立候補する方がいなかった場合は、事務局よりコミュニティが強制閉鎖されることと思います。コーヒー会を楽しみにして下さっていた方々には大変申し訳ありませんが、新たな管理人を名乗り出て下さる方がいらっしゃらばコーヒー会は続くと思います。また皆様で新たなコーヒー会を作っていって下さればと思います。
重ね重ね無責任な振る舞い申し訳なく思います。

もう一つ、gotaというフットサルのコミュニティがあります。こちらは7月より他の方に管理人をお任せしておりますので、私がmixiを退会することで特にコミュニティには影響は出ないと思います。但し、現管理人の方は私がまた管理人に戻ることを前提に今年末までの暫定管理人であるとおっしゃっていました。結局私がmixiを退会することで再度管理人に戻ることは不可能になりますので、ただでさえ無責任にチーム・コミュニティ運営を投げ出して押しつけてしまったものを、今後もそのままお願いすることになります。
本当に本当に申し訳ございません。

このエントリも今までどおりコメントを開放しておりますが、レスポンスすることはどうかお許しいただきたいと思います。
このまま静かにネット上から去りたいと思います。

ここで出会えた多くの皆様にお詫びするとともに、大変感謝しております。

皆様、どうかお元気で。
これまでありがとうございました。

マクドの店員さん

2009年09月05日 12時37分02秒 | diary
神戸の元町駅近くのマクドナルド。
たま~に利用するんですけど、このお店にはもう80歳になるのではというくらいのおばあちゃんの店員さんがいます。
元町駅前という客層が若い人ばかりの中でかなり異彩を放っています。
でも、凄いなぁ、頑張るなぁと、とってもその方を尊敬してしまいます。
私も負けないようにしないとね。