店主のつぶやき

カフェハンナの店主ウジキのつまらない独り言で綴る日記です。

日本サッカーの終焉?

2010年03月28日 12時18分31秒 | football
MCの加藤浩次が最後に言った言葉、
「どうしてW杯イヤーに…?」
これがすべてを物語っていたように思えた。


昨日(28日0:30~(27日24:30~))、TBS『S☆1スパサカ』の放送が終了した。
この番組の前身は『スーパーサッカー』というサッカー番組。1993年のJリーグ創成期から始まった私のようなJリーグとともにサッカーを見るようになった世代のサッカーファンにとっては、とても馴染みのある番組だった。
Jリーグ創成期には、当時のJリーグブームに乗って、多くの放送局がサッカー情報番組の放送を始めた。代表格としては、うじきつよしがMCを務めていたテレビ朝日の『Jリーグ A GOGO!!』だろうか。しかし、Jリーグブームの終焉とともにその番組達は放送終了していく中で、『スーパーサッカー』だけは、サッカー情報番組の老舗として生き残っていた。

とてもまじめにサッカーを語っていた中で、この番組からいわゆる‘サッカーの女神’も育ち、巣立って行った。2代目アシスタントキャスター三井ゆり、3代目白石美帆らだ。
特に白石美帆はこの番組でTVデビューし、初めは茨城出身の純朴な女の子だったが、徐々にサッカーファンの心をつかみ、さらにTVドラマや映画など女優としても活躍の場を広げ、立派なタレントとして育っていき、約8年間務めた後卒業して行った。

MCは初代は生島ヒロシ、2代目は徳永英明だったが、徳永がもやもや病で倒れた後、半年MC不在の後、2001年秋から当時極楽とんぼの加藤浩次がMCを務めていた。
そして、コメンテーターは初代は水沼貴史だったが、2006年4月からは私が敬愛していたサッカープレイヤー小倉隆史が務めていた。
加藤と小倉のテンポのよい軽妙なトークは聞いていても楽しく、ちょっとおちゃらけが過ぎると私は思うテレビ朝日『やべっちFC』より、『スーパーサッカー』の方が好きだった。

ところが、昨年春の番組改編で『スーパーサッカー』は放送終了し、『S☆1スパサカ』として時間が縮小した形に生まれ変わった。
MCの加藤と小倉はそのまま番組に残ったものの、番組の中でのサッカーの扱いは格段に少なくなり、もうサッカー情報番組ではなくなっていた。
おそらく2006年のドイツW杯でジーコジャパンが惨敗したことで、日本でのサッカー人気は凋落し、番組の視聴率も落ちていき、この改編だったのだと思うが、結局のところサッカーの扱いを少なくしたことで本当のサッカーファンの心も離れていったのだろう。

本当なら今年はW杯イヤー、これからサッカー界は盛り上がるはずだった。
でも、現在の日本代表の体たらくもあって、日本ではまったく盛り上がる気配がない。
そういう中でマスコミも日本サッカーを見放したのだろう。
『スパサカ』の終わりは、残念ながら日本サッカーの終わりを表しているのだと私は思う。