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岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「星座α」 第31回定例歌会

2016年04月07日 09時31分36秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
「星座α」第31回歌定例会 鎌倉浄妙寺石窯ガーデンテラス



 「星座α」は「星座」の姉妹誌だ。主筆は双方とも尾崎左永子主筆。「α」が付くだけ初心者が多かった。だがメキメキ力をつけて来た。もう初心者とは言えないほど作品のレベルが高くなってきた。

 会員が熱心なのが一番の原因だが、僕はもう一つ原因があると思う。「星座」と「星座α」の双方に所属する会員の上達が目立つ。これは尾崎主筆の歌会の指導方法の特長だと思う。


 歌会に当たっての尾崎主筆の心構え。

 「褒められようと思って作品を出詠するな」「完成作よりみんなに意見を聞きたい作品を出詠せよ」「自分(尾崎主筆自身)の言葉はあくまで意見であって、正解ではない。」「添削に頼るな」「上手い歌が好い歌ではない」「上手い歌は要らないから良い歌を詠め」。


 考えさせられる。正解や模範解答を求めるなということだろう。

 またもう一つある。作品批評の時に「どうしてそうなるか」が納得できるようなアドバイスが受けられる。だから僕も「星座」「星座α」の選歌添削にはその理由を書く。これは自分の作品が原形をとどめないほど改作され、理由も提示されなかった経験があるからだ。


 「言葉が古風に過ぎるのではないか」「固有名詞の功罪」「短歌は発表する文芸だと思え」

 「自分の記録た日記に書けばいいことは短歌の素材にならない」

 「カタカナ語の使用は注意して」「読者が共感する詩情を捉えよ」

 「手慣れているがどこかで見た事のあるものは作るな」「素材と主題は違う」


 いつも言われていてもなかなかそうはいかない。ただその批評の言葉のひとつひとつが「詩人の聲」で詩人たちから聞く言葉と共通する。短歌の世界だけでなく詩歌の普遍的な批評を聞いているように感じる。

 尾崎主筆自身が詩人との交流を頻繁にしているからだろう。




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