岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

東日本大震災、人と神との歌。『東日本大震災歌集』(現代歌人協会編)より。(4)

2021年11月27日 21時41分49秒 | 私が選んだ近現代の短歌
 
・どこまでが人の領域どこからが神の領域弥生11日
               沖ななも「燠」

 東日本大震災は自然災害である。原発対応の問題で人災とも言われるが、ここは自然災害と捉える。

 震災の映像は、どれも衝撃的だった。防波堤を怒涛のように越える波、陸にのりあげた大型漁船、浜にのこった一本松、被災地に容赦なく降る雪。

 自然災害ではあるが、「神の手」が働いたと感じた人も多かったことだろう。この作品は、そういう感覚で作品化されている。

 結句の字余りが痛々しい。



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