霧が丘短歌 2017年6月 於)団地集会所
この短歌会(短歌講座)の特長は会員が熱心なことだ。時には講師の僕を質問攻めにする。紹介した書籍も熱心に読まれている。
作品の質も向上してきた。
今回も様々な論点があった。列挙しよう。
「一首の焦点が絞れていない」「二首分の題材がある」「言葉が洒落過ぎている」
「抽象的で概念的だ」「言葉の順番を考えよ」「オノマトペが効果的に働いていない」
「助詞の『ば』は条件結果になりやすいので注意」「感想文的だ」
「意味が読者にストレートに伝わるか」「作品を読者の立場にたって読み直せ」。
課題は勿論多い。だが熱心に長年続けているのは貴重だ。「星座」「星座α」に入会して積極的に短歌に取り組み始めた会員もいる。
参考として木俣修の初期の作品を紹介した。戦後の生活を掬い上げた作風だ。近藤芳美といい、宮柊二といい、戦争の実感を抜きに戦後短歌は成立しなかっただろう。
引き続き会員を募集する。問い合わせ。045-922-5542(岩田自宅)