Room☆P

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カブのランプ/サマリテーヌ

2010年11月12日 01時08分14秒 | JET STREAM

 2010年11月11日(木)     提供 /JAL

♪ Ten Thousand Years Older  Combo Piano

♪ Maitre d'Hotel  阿部海太郎

Raebechilbi  先日、ハロウィンのカボチャは、もともとは、カブをくり抜いたランプだった、という話しをしましたが、スイスには、このカブのランプを使った、レーべヒルビと呼ばれる、とても素敵なお祭りがあります。このお祭りがあるのは、ドイツとの国境に近い、チューリヒ湖の湖畔にある、リヒタースヴィールという街です。100年以上も続くという、このお祭り、冬の夜、農家の女性たちが、教会で礼拝を終えた後、こちらでは、レーベと呼ばれる、カブをくり抜いたランプを灯し、家路についたことから始まったと、伝えられています。毎年、このお祭りの、夜のパレードに使われるカブは、およそ、26トン、灯されるキャンドルは、実に、5万本にも達します。カブのランプは、大小様々、一つ一つ、丁寧に中をくり抜き、透かし彫りのような模様が、表面に刻まれます。中にキャンドルを入れると、その模様が、夜の闇に、美しく浮かび上がるというわけです。このレーベヒルビの、夜のパレードの行われるのは、毎年11月の、第二土曜、今年は13日です。この夜、家々の窓や商店の店先に、5万本ものカブのランプが、一斉に灯されると、リヒタースヴィールの街は、一気に、幻想的な世界に変わります。夜の闇の中を、赤々とランプが灯る、白鳥や宮殿を模った、山車がパレードします。中世の面影を残すこの街に、人々の笑い声がこだまして、聖なる夜の祭りは、永久の時の中にあるようです。

♪ Amori Di Alfredo  Harry Hosono & The Chow Chow Cats

♪ Tillagnan  Monica Dominique

サウンドグラフティ

 今夜は 来月来日公演を行う Chris Bottiのナンバーを特集します 曲は…

  ♪ If I Ever Lose My Faith In You  Chris Botti with Sting

  ♪ Time To Say Goodbye

  ♪ Ave Maria

♪ The Sound Of Someone You Love Who's Going Away And It Doesn't Matter  Penguin Cafe Orchestra

Samaritaine  パリのサマリテーヌといえば、1869年に創業した、パリで2番目に古い歴史を誇る、デパート。セーヌ川に渡された、石の橋、ポン・ヌフのたもとに建つ、パリを代表する、建物の一つです。60年代、サマリテーヌには、何でもある、という、フランス人なら誰でも知っているフレーズで、一世を風靡したこのデパート、90年代には、経営が悪化、2001年に、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンに買収された後、5年前の夏、残念ながら、閉鎖されてしまいました。これまで、パリっ子たちの間で、再建が待ち望まれていましたが、ようやく、この秋から、改修工事が始まったようです。今回、改修された後は、デパートとして再オープンするのではなく、商業スペースや、オフィス、公共住宅などが入る、複合施設となる予定です。この、複合施設の改修工事を担当しているのは、日本の建築家、妹島和世さんと、西沢立衛さんの、二人が共同経営する、SANAA。この二人、今年の3月、建築界のノーベル賞といわれる、プリツカー賞を受賞した、今、世界で、最も活躍が期待されている、建築家といわれています。現在二人は、北フランスの、ランス市に建築中の、ルーブル博物館、別館も手掛けています。サマリテーヌが建っていたのは、セーヌ右岸の、ルーブル美術館に近い、パリの顔ともいうべき一等地、どんな姿になって生まれ変わるか、日本人としても、楽しみなところです。

♪ Pavane Pour Une Infante Defunte  B.J. Cole