2013年10月30日(水) 提供 / JAL 、SEIKO
♪ SUZE EUROPEAN JAZZ TRIO
明日の木曜日は ハロウィンですが
カトリックの多いスペインでは フランスと同じで
翌日 11月1日の 万聖節(ばんせいせつ)を とても大切にしています
スペイン語で トドス ロス サントスと呼ばれる この日は
すべての聖人と 殉教者を祝福する 宗教的な祝日
人々は花束を持って お墓参りに出掛け 亡くなった人を偲びます
日本でいえば お盆や お彼岸に当たる日といえるでしょう
最近では スペインの若者たちは
前日の夜 ハロウィンの仮装パーティーで 大騒ぎしますが
フランスとの国境に近い カタルーニャ地方には
カスタニャーダ と呼ばれる風習があります
カスタニャとは スペイン語で 栗のこと 栗を食べる日 という意味です
そもそもこの カスタニャーダ 万聖節の前の晩は 亡くなった人の霊を弔う為
教会で一晩中 鐘を鳴らさなくてはならず
この時 鐘突きに行く人たちが スタミナをつける為に 栗や芋を食べたのが始まり
今では この カスタニャーダ 10月31日の夜 家族で夕食を過ごした後
栗や芋で作ったデザート パナジェッツを食べる習慣として 残っています
この日が近付くと カタルーニャで 最も大きな街 バルセロナでは
お菓子屋さんの前に 栗や芋で出来た 色々な パナジェッツが並びます
こうしたお菓子には ウエソス・デ・サント(Huesos de Santo) 聖人の骨
カベージョ・デ・アンヘル(cabello de ángel) 天使の髪といった
とても面白い名前が付いています
カスタニャーダの夜 甘い聖人の骨を ワインと共に 楽しんでいると
窓の外から 教会の鐘が 聞こえて来ます
♪ Re-Ro CROSSMODAL
SOUND GRAFFITI
EARTH WIND & FIRE No.3
♪ SEPTEMBER
♪ 暗黒への挑戦
ニューアルバム FOREVER から
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♪ BOSSA BORODIN AGUSTIN PEREYRA LUCENA
ヨーロッパのカトリックの国々では 11月1日は 万聖節ですが
同じカトリックの多いメキシコでは 1日と2日に掛けて
死者の日 と呼ばれる お祭りがあります
この 死者の日 古代 アステカのお祭りに 万聖節が結び付いた
メキシコ独特のお祭りです
メキシコでは 死者の日になると 色々な姿をした骸骨が 至る所に飾られ
街は パレードや マリアッチの演奏で 陽気に盛り上がります
日本で死者を迎えるというと ちょっと 暗いイメージがありますが
メキシコの死者の日は とてつもなく明るいお祭り
あの世から 戻って来た人たちを迎え 死んだ人も一緒になって 騒ごう
そんな 悦びに溢れています
この 死者の日に欠かせない花が マリーゴールド
古代アステカでは 400の命を持つといわれる この オレンジ色の花弁を
死者を祀る オフレンダ と呼ばれる 祭壇から 家の玄関に掛けて敷き詰めると
あの世から戻って来る人たちが 迷わないと信じられています
骸骨祭りといわれるほど 死者の日には 街中に 骸骨が飾られますが
古代アステカでは 骸骨は 死と 生まれ変わりの象徴
身近に飾ることで 生と死を結ぶ 再生への架け橋になると 信じられているのです
11月1日は 死んだ子供の魂が帰って来る日
前日の夜から 人々は 皆で墓地に集まり お墓を派手に飾り付け
陽気に歌い 踊り 一晩中死者と過ごします
生と死 その二つが 一体となった 幻想的な死者の日の夜は
甘い マリーゴールドの花の香りに 包まれています
♪ JUST LIKE A WOMAN GABBY & LOPEZ