２０１０年７月１日(木) 提供 ／ ＪＡＬ
♪ 犠牲者 ザ・シティ・オブ・プラハ・フィルハーモニック・オーケストラ
♪ 夢 チェコ・スロヴァキア国立フィルハーモニー管弦楽団
毎年、７月の声を聞くと、ヨーロッパの男たちには、これが挨拶の言葉になります。今、誰が、マイヨ・ジョーヌを着ている。マイヨ・ジョーヌとは、世界一の自転車レース、ツール・ド・フランスで、総合１位になっている選手が着る、黄色いジャージのことです。ツール・ド・フランスは、毎年７月に、２３日間掛けて、２１のステージで行われる、自転車レース。距離にして、300km、高低差、2000mを超える、壮大なレースです。ツール・ド・フランスと言いますが、フランスばかりでなく、イタリアや、スペインと、周辺国も舞台になります。コースが毎年変わりますが、昨年10月の発表によれば、今年は、7月3日に、オランダのロッテルダムをスタート、石畳の道を走り、有名なマレー峠を越え、ゴールのパリに到着するのは、7月25日だそうです。この大会が始まったのは、1903年。戦争での中断もあり、今年は97回目です。総額賞金、3億5千万円のこのレース、ヨーロッパ中に、テレビ中継されます。この時、誰でもすぐ分かるように、総合１位の選手が着るのが、始めに御紹介した、黄色い、マイヨ・ジョーヌ。この他、スプリント賞、山岳賞、新人賞といった、各賞の対象者も、特別な色のジャージを着て走ります。レースのスタートは、今週土曜。これから、ヨーロッパのカフェや、バールでは、男たちの熱いレース談義が、しばらく続くことになります。
♪ YOU MAKE ME SMILE DAVE KOZ
サウンドグラフティ 
NAT KING COLE No.４
♪ 君住む街で
♪ 夢見る頃を過ぎても
♪ RAMBLIN ROSE
♪ PRETEND
♪ Theme From「Taxi Driver」 DAVE BLUME feat. TOM SCOTT
上海万博が開催されて、2ヶ月。今だ人気は衰えていませんが、意外に伸びないのが、会場内の売上高。１人平均、およそ、550円と、なかなか財布のひもは固いようです。そんな会場内で、一際目立っているのは、山東省からやって来た、農民達の豪遊ぶり。中国最大のニンニクの産地、山東省は、降って沸いたバブル景気。去年からのニンニクの高騰で、1億円以上も稼ぐ、ニンニク長者たちが、続出しているからです。特に、収穫量の多い、済寧市金郷県（サイネイシコンゴウケン)の周辺では、1日に、40台もマイカーが売れるそうで、しかも、すべて、現金の一括払いだとか。ニンニクが高騰し出したのは、昨年半ばから。それまで、500g、およそ0.5円だったものが、なんと、100倍にも跳ね上がってしまいました。今では、中国の主婦たち、豚肉や卵よりも高くて、使えない、と、値を上げています。この高騰の原因は、どうやら、昨年のインフルエンザ騒ぎと、金融危機にあるようです。実は、昨年のインフルエンザ騒ぎの際、アメリカの医学専門家が、体内を殺菌するには、ニンニクが一番、と言ったのが、ことの始まり。これが世界中に広まり、ニンニクの値段が高騰。これに目を付けたのが、リーマン・ショックで打撃を受けた、投機筋。ニンニク市場に、この投機マネーが流れ込み、今回のニンニクバブルとなったのです。この中国のニンニクバブル、まだ当分続くという話もありますが、ドラキュラ伯爵が聞いたら、どんな顔をするでしょうか。
♪ Norwegian Wood 吉田恭子