ヒロカズー！ヒロカズー!!ヒロカズー!!!

「早すぎたスーパーカー　加藤博一氏逝く」
(スポーツニッポンHPより)

…大洋、阪神などで外野手として活躍した加藤博一(かとう・ひろかず)氏が21日午後０時54分、肺がんのため神奈川県横須賀市内の病院で死去した。56歳だった。俊足巧打を武器に大洋では高木豊、屋鋪要と「スーパーカートリオ」を結成し話題を呼んだ。現役引退後は野球解説者として軽妙なトークなどでお茶の間の人気者となり、バラエティー番組などでも活躍。一昨年から闘病生活を続けてきたが、今月になり容体が急変。帰らぬ人となった。 …

ワタシが野球に興味を持ち始めたのは1985(昭和60)年ごろ。そして、横浜大洋ホエールズ(現・横浜ベイスターズ)のファンになったのはその翌年。ちょうど、高木豊、屋鋪要、そして亡くなったヒロカズさんの「スーパーカートリオ」が大活躍した時期と重なるのです。１番ユタカ、２番ヒロカズ、３番ヤシキの上位打線…しびれたなぁ。
特に、ヒロカズさんはその明るいキャラクターで人気者でした。当時、大洋は地味な球団で(あれ？今も？)、選手がマスコミで取り上げられることも少なかったのですが、ヒロカズさんだけは例外で、オフもテレビでしょっちゅう顔を見ていました。
それでいてプレーは浮ついたところがなく、ここ一番で頼りになる選手でもありました。特に、現役生活晩年は代打の切り札となり、現役生活最後の1990(平成２)年には、打率３割１分５厘の好成績を残しています。当時の大洋は悲しいほどに貧打にあえいでおり、ヒロカズさんの引退を聞いた時は

「３割打っててなぜ辞める！チームで誰か引き留めるヤツはおらんのか！今の大洋に彼の代わりになる選手なんておらんだろーが！」

と、憤り、引退を惜しんだものでした。

一昨年の７月16日の横浜スタジアム。試合前のアトラクションでスーパーカートリオが一日だけ復活し、広島OBの川口和久、達川光男両氏のバッテリーとの盗塁対決が行われました。久々にユニフォーム姿のヒロカズさんをテレビで見て懐かしさに浸りましたが、それが元気なヒロカズさんを見た最後になってしまうとは、夢にも思いませんでした。

ヒロカズさんの応援歌は、蒲田行進曲でした。実はこの曲、JR蒲田駅の発車チャイムにも使われていて、それを聞くたび「♪カットバセ加藤、カットバセ加藤、カットバセ加藤～」と思わず心の中でつぶやいてしまうのですが、今度聞いたときは泣いてしまいそうです。

心よりご冥福をお祈りいたします…。