NHKが横溝正史作品を取り上げ始めた

 先週BSプレミアムのプレミアムシネマでは17日に悪魔の手毬唄、
18日に八つ墓村、19日には犬神家の一族に長谷川博己が金田一耕
助を演じた獄門島がOAされた。

 更に18日の夜には深読み読書会で犬神家の一族が扱われたし、
1月にはJミステリーはここから始まったでも八つ墓村が扱われる
などNHKが横溝正史作品をよく取り上げている。

 考えてみれば今年は石坂浩二が金田一耕助を演じた市川崑版の
犬神家の一族が上映されてから先月10月で40年経つわけだ。

 犬神家の一族が大ヒットした事により悪魔の手毬唄に獄門島や
女王蜂が、松竹でも渥美清が金田一耕助を演じた八つ墓村が制作
されただけでなくTVでも古谷一行が金田一耕助を演じる横溝正史
シリーズが77年と78年に半年づつOAされるなど横溝正史ブーム
が起きたわけである。

 ちなみに私は犬神家の一族は他の映画(ミッドウェー?)を見
に行った時に予告編が上映されていたので印象に残っていたのだ
が、あまりにも話題になっていたし中学の先生なども小説を読む
クセを付けさせるためか勧めていたので叔母さんが持っていたの
を借りて読む事になったし悪魔の手毬唄へと続いた。

 そんな中でTVで横溝正史シリーズが始まったというのはおあつ
らえ向きだったし、シリーズで取り上げられた三つ首塔や悪魔が
来たりて笛を吹くに夜歩くなども読みまくったのを覚えている。

 以前も記したように横溝作品は白い仮面を被ったニセの犬神
佐清や、沼に逆立ちになった死体などビジュアル的に絵になる
キャラが多いし、田舎が舞台なだけに怨念や旧家のしがらみを
はじめとした おどろおどろしさが特徴だ。

 だから映像化しても凄く面白いわけで、横溝正史シリーズに
味をしめた毎日放送が、合間に森村誠一シリーズを入れグレー
ドは高いものの面白味という面では横溝作品には適わなかった。

 NHKも せっかく金田一耕助を取り上げるなら仮面舞踏会など
も作って欲しいものだ。
 

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