ウルトラマンAの最終回前3話=49話~51話に登場するのが宇宙電気クラゲ
と信号の超獣・シグナリオンに、バイオリンの超獣・ギーゴンである。
信号が突然狂ったり、バイオリン教室に行きたがらない子供の思いが超獣を
作り出す話など異色のネタが並んでいるのが特徴で、これらの脚本を担当した
のが石堂淑朗だ。
帰ってきたウルトラマンもブラックキング&ナックル星人編の後は雪男怪獣
や雪女怪獣にバルタン星人Jrなど異色作が並んでいたが、エースの終盤の
EPは‘いかにもネタ切れ’的な感じなのだ。
意外にも円谷ではウルトラを2年続けるというのは初めてで(ウルトラマンと
セブンの間には半年のインターバルがある)エースの設定を作り上げたメイン
ライターの市川森一が1クール目で、2クール目には上原正三まで抜けていた
からか3クール目からはバキューモン編など異色作を手がけていた石堂作品
が増えている。
まぁ円谷にしてみればネタ切れなど困った時の石堂頼みだったようだが、
こういう内容は昨年の再放送を見ても正直テンションが下がる。
やはり前半のヤプール編でネタを使い切った感が強かったエースは南夕子が
月に帰った28話で事実上終わっていたのかもしれないと思ってしまう。