第四惑星の悪夢は今となっては貴重なEP

 BSプレミアムで23日にOAされたウルトラセブン43話・第四
惑星の悪夢は、異形の敵が登場しない3つ目のEPになるのだが
子供の頃に見た時は面白味のない内容で決して好きではないEP
だった。

 聞くところによると当初は宇宙人15+怪獣35という作品を視
聴率低迷打破のために発案したものの数が多いため没になった
というわけで、その代わりに異形の敵が登場しないSF要素の高
い第四惑星の悪夢になったというもの。

 ただ今にしてみると宇宙人や怪獣が大挙して出現し正義の怪
獣と入り乱れて戦うというプロットは、ウルトラマンでは相応
しい一方でSF色強いセブンでは合わなかったのではないか。

 実際に平成も含めた帰ってきたウルトラマン以降ウルトラで
はCG技術などで宇宙人15+怪獣35のようなEPは作れるが、第四
惑星の悪夢のような異形の敵が登場しないSF色強いEPは今のウ
ルトラシリーズでは作れないだろうから貴重な作品だろう。

 一応脚本は実相寺昭雄監督=川崎高と上原正三の凶作となっ
ているが、実際には上原正三がほとんど書いたEPらしい。

 地球防衛軍の全システムをコンピューター制御にするという
事に対するアンチテーゼを悪夢を見るという形になっており、
金城哲夫がウルトラQで書き上げた1/8計画同様に夢落ちの雰囲
気である。

 ちなみに準備稿でのタイトルは人間狩りで機械による人類侵
略というのが当初のテーマで、マンガ版では赤い血同盟という
人間達のパルチザン組織が出て来るのだが映画ターミネーター
の未来世界にもつながるような内容になっていた。

 個人的には予算の関係で難しかっただろうが最後にセブンが
登場して鬼神のような勢いで総合センターや宇宙船発射基地、
地球侵略船団を破壊して行く時に第四惑星軍の攻撃を怪獣のよ
うに受けながら破壊して行くシーンを見てみたかったと思う。

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