U21日本、OA起用の韓国に善戦も延長で力尽きる
ジャカルタ・アジア大会が今日閉幕したのだがサッカーは女子が
中国に競り勝って金メダルを獲得したのに対し、男子は韓国相手に
延長の末1-2で敗れて銀メダルという結果になった。
ただし今回の結果は十分許容範囲で特にU23大会にも拘わらずU21
で臨んだ男子の健闘は評価していいだろう。
また女子も4月のアジア選手権では来年のW杯への出場権を獲得し
たものの、アメリカ遠征での3試合でアメリカやブラジルをはじめ
アジア選手権で勝ったオーストラリアにも敗れている事から失地回
復を図るべき大会ではあるもののヨーロッパ組も招集不可能の中で
の大会だった。
女子はグループステージでタイ・ベトナムに連勝した後にベスト
8で前回優勝の北朝鮮、ベスト4で韓国に競り勝つと決勝でも中国
相手に押し込まれながら終了間際に決勝ゴールを挙げて勝つなど
勝負強さを如何なく発揮しての金メダルは大したもの。
女子は来年のW杯を控えているのでヨーロッパ組を招集できない
中でも何としても優勝というのが目標だっただけに、決勝トーナメ
ントに入ってからは苦戦続きだったものの勝ち切るのは1度は世界
を制した勝者のメンタリティの賜物ではないか。
一方の男子はU23のネパールやパキスタンに手こずりながら連勝
した後にベトナムに0-1で敗れ2位通過したが、ベスト8で韓国に
勝ったマレーシアに1-0で勝つとベスト4でもUAEに1-0で勝ち切
り最後はU23にオーバーエージの海外組まで招集した韓国に延長で
力尽きたものの90分間0-0で凌いだのは大きな財産になるだろう。
男子の目標は2年後の東京五輪でのメダル獲得なのだから今回の
アジア大会では経験を積むというのが大命題で、とりあえずベスト
4に入って6試合戦うというのが目標だった。
決勝の相手・韓国はヨーロッパでプレーするフル代表組をオーバ
ーエージで招集しただけでなく兵役免除までかかっているという高
いモチベーションで臨んでいるのだから不利なのは当然で、それだ
けに最初は押されている中で徐々に慣れて行きチャンスも多く作っ
ているのだから大健闘ではないか。
優勝するに越した事はないが負けから学ぶ事の方が多いのを考え
ると、マイケル・チャーチ氏も称賛していたように悪い結果ではな
いと思うのだ。