松山英樹のマスターズ5位に思う

松山、大健闘5位=21歳スピースが初優勝―マスターズゴルフ(時事通信) - goo ニュース

 ゴルフのマスターズが日本時間の今朝終了し日本人唯一の出場者
だった松山英樹は最終日を-6で回り、前日までの10位から順位を
5位に上げてホールアウト。

 4日間で通算-11は歴代日本人選手最高のスコアで嬉しいのだが
忘れてならないのは出場できた日本人選手が松山のみで、昨シー
ズン賞金王である小田孔明も出場できなかった事で国内ツアーの
地盤沈下が分かる。

 それを考えると松山のスコアはアメリカツアーに本格参戦して
いるからこそ出せたものと思うが、問題は昭和20年代生まれあた
りの人達に そういう意識が無く国内のみで活躍できればいいと
いう感覚が根強い事。

 現在のスポーツ界では国内のみで活躍できても国際試合で活躍
できない競技はマスコミの扱いも小さくなって人気は衰退するし、
実際かつて金メダルを獲得したとはいえ近年1度しか五輪出場し
てない男子バレーなど最たるものだろう。

 男子ゴルフでいえばジャンボ尾崎について私などは確かに凄い
選手ではあるものの海外での試合で全くといっていいぐらい活躍
できてないので、世界マッチプレーやハワイアンOPで優勝し80
全米OPでジャック・ニクラウスと死闘を演じて2位に入った青木
功の方を評価している。

 しかしジャンボ尾崎と同学年の池永正明などは‘国内であれだけ
勝って稼いでいるのだから、海外で活躍できないなど関係ない’的
なコメントをTVで語っていたのを覚えているし、3歳年下の山本
譲二なども‘スター選手は国内でプレーして盛り上げるべき’とい
うような事を言っていた。

 この世代の人達はプロの価値観は‘いかに稼ぐか’だったろうし
昭和の時代はボクシングなどを除いてプロ競技は基本的に日本一と
いう価値観で運営されていた。

 ところが90年のF1日本GPで鈴木亜久里が3位に入ったニュースが
プロ野球の日本シリーズのニュースを差し置いて報道された頃から
日本一よりも世界を相手に戦う事の魅力が現実味を帯び、サッカー
日本代表が93年にW杯まで あと一歩に迫る‘ドーハの悲劇’で
完全に同時期に行われていた日本シリーズが霞んでしまった。

 そしてサッカーに押されっぱなしだった野球人気が復活したのも
野茂英雄がMLBで活躍したのが大きいのだから、もはや海外では
通用しないけど国内では無敵でいいという価値観は時代遅れだろう。

 もはや時計の針は逆行させられないのだからどの競技でも若手達
には‘海外で勝ってナンボ'という意識でプレーして欲しいものだ。 

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