ボクシングの世界戦に値打ちがあった頃

 14日深夜にWOWOWでOAされるはずだったラグビー6ネーショ
ンズのウェールズ―スコットランド戦が、新型コロナウイルスの
影響で急遽中止になったので某動画サイトで73年12月にパナマで
行われたWBA:Jウエルター級タイトルマッチを見る事にした。

 ご存知のようにヨーロッパでも新型コロナウイルスの蔓延が大
問題になっておりラグビーの6ネーションズも第4節のイタリア戦
絡みが延期になっていたし、14日の最終節はウェールズ―スコッ
トランド戦以外は延期だったので1試合のみと思っていたら当日に
なって中止になったようだ。

 そこで動画サイトを見ていたら何とパナマで行われたアントニオ
・セルバンテスーライオン古山戦がフルラウンド見られるではない
か!

 この試合は雑誌などでは写真もモノクロだし試合展開を記した
記事はあるものの、TV中継があったとは思わなかったのだが何と
NTVが中継していたのだから驚く。

 王者アントニオ・セルバンテスはJウエルター級タイトルを2度に
渡って獲得し通算16度の防衛を誇った名王者で、古山戦から10ヶ月
後の74年10月には来日し門田恭明を8度ダウンさせ8RKO勝ちしてい
るのだが映像を見るとセルバンテスに対し古山が持ち前の強打で何
度か効かせたシーンがあってフルラウンド戦い抜いている。

 WOWOWのような衛星放送がなかった時代だが80年代以降しか
意識して見てなかった私にとって海外での世界戦は韓国での試合
などを除き中継がないというのが定番だったのだが、60年代あた
りの頃は意外にも世界戦なら海外での試合でも中継があったのだ。

 この試合も本多当一郎アナと小林弘という当時の名コンビでの中
継で会場が小林がロベルト・デュランとのノンタイトル戦を行った
会場などという話まで出て来て、73年当時の小林弘は引退後2年し
か経ってなかったのかと思った次第。

 同じパナマで行われたロベルト・デュラン―鈴木(ガッツ)石松
戦やデュランー高山将孝戦などの中南米での試合や、ローマで行わ
れたペリコ・フェルナンデスーライオン古山戦も中継があったのだ
から当時のボクシング世界戦に対する熱が分かる。

 百聞は一見に如かずという諺があるように記事を読む以上に映像
を見るのは説得力があるわけで、こういった映像が見られる動画サ
イトの存在を考えるといい時代になったと実感する。

 

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