TLTがウルトラマンを攻撃する理由は

　ウルトラマンネクサスの世界では他のシリーズと違い、人類
側が最初からウルトラマンを味方と認識していたのではない。

　特に他のシリーズなら必ずウルトラマンの味方として行動する
防衛チーム・ナイトレーダーの西条凪副隊長は、ウルトラマンを
ビーストの一種と思い込み攻撃しようとするわけだ。

　ウルトラマンがビーストを倒した事で人類の味方の証明と考
える孤門に対し、ウルトラマンが倒したビーストを捕食する者
と考える凪という構図だが意外にウルトラシリーズの盲点を突
いていると思うのだ。

　平成ガメラや仮面ライダーアギトではガメラがギャオスを
アギトがアンノンウンを壊滅させたら今度は その強大な力が
人類に向くと考える面々が出てくるのが特徴だったが、ネク
サスの世界も そういった感覚の人間が登場するという事だ
ろう。

　明確な敵がいる場合は強力な武器を擁する部下や兵器は重宝
するものだが、敵が滅ぼされると今度は脅威になるわけで韓信
や源義経がまさしくそれだし明智光秀の謀反も粛清を恐れての
ものという説もある。

　つまり凪は人間型ビーストから両親を惨殺されたトラウマ
から姫矢を人間型ビーストと思い込みネガティブに考えている
のだが、TLTの中にもウルトラマンが強ければ強いほどビース
トが倒された時の事を考えるのではないか。

　それでEp5ではウルトラマンの力が強過ぎる事に対する攻撃が
行われたのだろう。