守るべき物があるのは強い事を証明したブレーザー

 昭和の時代‘ボクサーは結婚するとダメになる’と言われており、
その理由として家庭を持つと守るものができると決死の覚悟がで
きなくなるというものだった。

 ところが平成に入ると辰吉丈一郎を皮切りに長谷川穂積や井上
尚弥ら妻帯者の世界王者は当たり前になっており、家庭=守るべ
きものを持っているからこそ強いというふうに理解されている。

 23年度にOAされたウルトラマンブレーザーは家庭持ちの隊長が
主役というウルトラ史上初の作品だったがヒルマ・ゲント隊長は、
‘守るべきものがある強さ’を前面に押し出しており最後にヴァラロ
ンを倒したブレーザー光線は息子の手製ブレスレットと結婚指輪が
光ってという家族の絆を前面に押し出した形だ。

 これまでのウルトラでは特に第2期以降は主役が防衛チームで最
も若い隊員が変身する形で未熟な若者が、隊長を含めた大人に見守
られながら成長していく展開が王道になっていた。

 たしかに理想と現実の狭間で悩み苦しみながらも成長していくと
いうのは見応えがある一方で、このパターンが王道化してしまい悪
く言えばワンパターンになっていた感も拭えない。

 そんな中で‘たまには副隊長格のハヤタが変身する初代ウルトラマ
ンのような作品を見てみたい’と個人的に思っていたのだが、今回の
ブレーザーは
隊長が変身する大人のウルトラマンだからどんな作品
になるのか?と思っていた。

 それが好評のうちに終わったのは嬉しい限りで守るべき物を持っ
ている者の強みが描かれていたいし、これからのヒーロー作品を制
作する流れにインパクトを与えたのは間違いないだろう。

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