千載一遇のチャンスを逃した大森将平

大森将平TKO負け!タパレス計量失敗で王座は空位

 今日 大阪のエディオンアリーナで行われたWBOバンタム級タイ
トルマッチで挑戦者の大森将平は、前王者のマーロン・タバレスに
11RTKO負けでタイトル奪取に失敗した。

 前日行われた計量で王者のタバレスは900gオーバーという失態を
演じタイトルを剥奪されていたので大森が勝った場合は新王者に、
負けか引き分けた場合は王座は空位という条件で試合は始まる。

 基本的に戦わずして王座を失ったタバレスに対し勝てば王者とい
う大森の対戦だけにモチベーション的に大森が有利だとは思うので、
前半からボディを攻めてダメージを蓄積させて終盤ストップかKOに
持って行くのがベストのシナリオだが前半の一発には要注意。

 実際に大森は一昨年12月にタバレスと指名挑戦者決定戦で対戦し
1Rに3度、2Rに1度ダウンを奪われてTKO負けしているので慎重に
立ち上がりたい。

 試合は1Rから大森がプレッシャーをかけてボディを中心に攻める
のに対しタバレスはカウンター狙いという展開で始まり、前半は大
森ペースで特に5R半ばには右ボディがクリーンヒットしタバレスの
動きが止まるなど大森がペースを掌握したかに思われた。

 ところが7R中盤から大森の方がペースダウンし始めてタバレスの
方が攻勢に出て守勢に回る。

 時おり反撃に出るもののタバレスにパンチが当たらず迎えた10Rに
大森が攻勢に出ていた隙にタバレスのワンツーがヒットし、残り1分
過ぎに左アッパーから右フックの返しが当たると大森は遂にダウン。

 何とか立ち上がってゴングに救われたものの1分のインターバルで
はダメージは回復せずに、11R開始早々打ちまくられたところをレフ
ェリーがストップしTKO負けとなった。

 何度も言うようだが計量失格で空位となったタイトルだけに大森と
しては千載一遇のチャンスで前半からボディをしっかり攻めてスタミ
ナを削り取っていけば、と思っていたし実際途中まではボディブロー
が効いてペースを握っていたかに思われた。

 とりあえず大森も13㌔の減量をクリアしての試合で9R以上戦って
ないとの事でスタミナに課題があったようだが大森の方が先に失速す
るとは思ってなかったし、右ボディブローはよかったものの肝心の
‘魔の左’が最後までヒットせずでは勝ち切るのは難しいだろう。

 とりあえず24歳と若いので この敗戦を薬にして頑張って欲しいし、
終盤のペースダウンが減量によるものならばSバンタムかフェザーに
上げないと今のままでは世界は厳しいだろう。

 ちなみに次に行われた12Rの公開スパーリングは大した山場もなく
予定調和の結果で、TV解説の長谷川穂積の辛辣なコメントが心地よ
かった。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« キャプテンウ... 2週連続の家庭... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。