怪奇大作戦セカンドファイル‘ゼウスの銃爪’

 NHKハイビジョンでOAされていた怪奇大作戦・セカンド
ファイルが昨夜ようやくBS-2で第1話がOAされた。
 68年にOAされたオリジナル版で描かれた現代社会の複雑
怪奇な心の闇によって引き起こされる事件は、現在の方が
はるかに実感が沸く今日この頃だ。
 セカンドファイルは3話構成で昨夜OAされたのは第1話。
 冒頭携帯電話で会話中の女が突然人体発火によって焼死
し、事件は科学捜査研究所のSRIに持ち込まれる。
 的矢所長の岸部一徳と町田警部の寺田農のコンビがオリ
ジナルに負けずいい味を出している。
 意外だったのが田中直樹が猪突猛進の三沢をしっかり演
じていた事だ、お笑い系なので‘大丈夫か?’と思ってい
たのだが希有だった。
 電話の通話中に人体発火での焼死といえばオリジナル版
では‘恐怖の電話’を思い出す。考えてみると‘恐怖の電
話’は最初に撮影に入り第1話に持ってこようとしたものの
収録スケジュールのため第4話に回されたものだ。
 被害者は10年前に殺人を犯して服役中の囚人と一緒に加
わった女だった。
 そして今回の凶器はマイクロウェーブを発射するマグネ
トロン砲だ。これを犯人がコントロール装置を乗っ取って
犯行に使用する。
 標的の人間をGPSを使って追跡して狙うので室内にいても
逃れられないという特徴を持つ恐るべき兵器だ。 
 犯人はこれまでなら10年前の殺人事件の被害者と親しい者
というのが相場だったが、意外な人物が犯行に及んでいる。
 第1話はコーヒーの件など、それなりにオリジナル版を意識
しているし、かなりいい出来で岸田森が演じていた牧史郎の
演技が心配されたが西島秀俊の演技も悪くない。
もっとも岸田森と比較してはいけないが。
 音楽はウルトラセブン以来もっとも円谷作品のBGMを担当し
ている冬木透がいい味を出している。
 とりあえず明日以降も楽しみだ。
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