一の谷博士の無双ぶり

 昨夜BSプレミアムでOAされていた4Kリマスター版ウルトラQは
25話・悪魔っ子で怪獣や宇宙人が登場せず少女が催眠術をかけられ
続ける事により、精神と肉体が分離して精神の方が犯罪を犯してし
まうという難解な内容だった。

 これは25話ではあるものの制作順でいえば3番目に作られている
ためアンバランス時代の雰囲気なのだが、実際に脚本が制作2話の
変身と同じく北沢杏子で共にバランスの崩れた世界を描いているの
も共通している。

 しかも解決の仕方は一の谷博士が作った超短波ジアテルミーが分
裂したリリーの精神と肉体を元に戻して万城目達が助け出すという
流れになっており、熱原子X線でモルフォ蝶の毒素を分解し元に戻
すのと同じパターンというのが分かるのだが共に一の谷博士抜きで
は解決できなかった事になる。

 ウルトラQはウルトラマンの前番組という事で怪獣や宇宙人は出
て来ても巨大ヒーローは登場しないため人類が怪獣を倒すという形
になっているのだが、モングラーは戦車隊の一斉砲撃が基でボスタ
ングは戦闘機のミサイル攻撃で倒されるなど通常兵器で倒せる怪獣
もあるのが特徴だ。

 通常兵器にないといえばケムール人を倒したXチャンネル光波や
パゴスを倒したネオニュートロンミサイルが出て来たり、ぺギラを
追い払うコケのペギミンHなどはあるけれど
神田博士や糸魚川博士
らは1話のみの登場である。

 それに対して一の谷博士は制作順では前半にしか登場しないにも
拘わらず先述したようにモルフォ蝶の毒素を分解する熱原子X線や、
りりぃの精神と肉体の分離をシナプスの破壊現象と判断し超短波ジ
アテルミーで元に戻させるなど博士がいなければ解決しないケース
が目立つ。

 他にも火星怪獣ナメゴンが海水で溶解した話を聞いた直後、新た
にナメゴンが誕生したのを見ながら落ち着いて至急塩水を作るよう
に指示するなど凄いものがある。

 1/8計画でも縮小された由利子に‘一の谷先生に相談すれば’的な
話をしていたわけだし、ウルトラQの世界ではなくてはならない
キャラだというのを実感する。

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