95年のMLBオールスターゲーム

 イチローが史上初のランニングHRを放ってMVPを獲得した
今年のMLBオールスターゲームだったが、もう1つ忘れられ
ないのが、95年7月11日にテキサス州アーリントンで行なわ
れた時である。
 この年にMLBデビューした野茂英雄がナショナルリーグの
先発としてマウンドに上がったのだ。
 この時点で野茂は6勝1敗で119奪三振という見事な成績。
 実績こそアトランタのグレッグ・マダックスに劣るものの
堂々の成績で選出され何と先発が回ってきた。

 マッチアップはアメリカンリーグの奪三振王である当時
シアトルのランディ・ジョンソン。両リーグの奪三振王の
共演となった。

 1回裏にいきなり先頭のクリーブランドのKロフトンから
ポール際に大ファールを打たれたものの、フォークで三振を
奪うが同じクリーブランドの2番Cバイエガからフォークを
ライト前にヒットされる。
 続くシアトルの3番Eマルチネスにストレートで追い込み、
盗塁を試みたバイエガをピアッツァが刺した後、マルチネ
スもフォークで三振を奪う。
 2回は4番のシカゴのFトーマスにストレート勝負でキャッ
チャーフライに討ち取ると、5番のクリーブランドのAベルを
ストレートで三振に、6番のボルティモアのCリプケンは初球
をライトフライに討ち取った。

 2回を25球、1安打3三振で失点0。
 ストレート18球、フォーク7球の熱投だった。
 
 試合は4回に2点を失ったナショナルリーグが反撃して6回
に1点返した後、7回にMピアッツァのソロで同点。更に7回
にはフロリダのJコーナインが勝ち越しソロ、これが決勝点と
なってナショナルリーグが3-2で逆転勝ちした。

 結局これ以降オールスターゲームで先発した、日本人ピッ
チャーはまだいない。
 今年は松坂大輔が期待されたが、チームメートのジョシュ・
ベケットが成績では上なので残念ながら選出されなかった。
 
 次に日本人が先発するのは、いつの日だろうか?
 
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