ドメルの本当の敵はヤマトにあらず

 宇宙戦艦ヤマト2199の15話ではヤマトがドメル将軍の罠に嵌り、
撃沈のピンチに陥るもののデスラー暗殺の容疑者として帰還命令を
受けたため作戦が中止になり九死に一生を得る。

 ドメルの罠に嵌るといえば旧作ではバラン星で人工太陽を落下さ
せてヤマトを殲滅しようとするが、ゲールの告げ口によりデスラー
自ら作戦の中止命令を受けて人工太陽の落下が止まり波動砲で撃破
する時間を与えてしまった。

 正直言って人工太陽落下計画というのはリアルな観点でいえば、
難しいだろう。

 それよりも全艦隊でヤマトを包囲して集中砲火をかけるという
作戦の方が現実的であるし、実際2199ではドメルの作戦がビーメラ
へのワープの途中に中性子星カレル163の影響を受けてワープアウト
ポイントが特定できるので そこに艦隊を集結させるというもの。

 旗艦のドメラーズⅢ世にヤマトが超接近戦を挑んですれ違い逃げ
切りに入った直後に他の艦隊がワープアウトしてヤマトを再び包囲
するという完璧な作戦だったわけでドメルの凄さが分かるだろう。

 ところがドメルにとって予期せぬ敵は味方の裏切り。

 結果的にぜーリックの裏切りでデスラーが乗船するデウスーラ
Ⅰ世が爆破され、デスラーのスケジュールを知っていたのがドメル
の上官であるディッツ提督だったので必然的にドメルにも嫌疑が
かかったわけだ。

 ただし旧作同様デスラーが勝利寸前に作戦中止が命じられると
横にいたゲールが嬉しそうにしていたというのが象徴的だ。

 2199ではドメルにゲットーやバーガーにハイデルンなどの優秀な
部下が側近としているのに対し、ゲールのような獅子身中の虫が
いたというのはドメルにとって不幸な事だった。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 2014選抜高校... 奇襲にセオリ... »
 
コメント
 
 
 
何時の世も (こうちゃん)
2014-03-17 17:21:48
ドメルは実力者と見た者は、人種や経歴に関係無く重用したりする等、人を見る目と先見の明がある為に自国民に絶大な人気があるガミラスの猛将。彼の様な人物が地球側に居たとしても人気があるでしょう。だから、権力者に取り繕うゼーリックやゲール等(地球サイドなら芹澤ですね。)には疎ましく思われる存在。だから、事有れば陥れたい絶好の標的になりやすいですし。ヤマトのワープアウトポイントに自軍の艦隊を配置して包囲網を敷く事なんか造作も無いですよね。だからこそ彼は悲運の名将たる所以ですね。デスラーにしても、ドメルが今以上の人気と実力が備わっていたら、間違いなく暗躍して彼を陥れたかも。何時の世も人気者は妬まれやすく、忌み嫌われやすいもの。でも、ヤマトのゼロ距離砲撃は、沖田艦長の意地の一撃に見えて、痺れましたよ。今日はコメント、短めにしましたよ(笑)
 
 
 
そこですね (こーじ)
2014-03-17 23:37:28
>こうちゃん様
 源頼朝と義経、劉邦と韓信将軍というように稀代の名将は意外にも宿敵がいなくなると疎まれて処分される事が多いですからデスラー自身もそれを察知していたのかもしれません。

 特に我が身かわいいタイプのぜーリックなどは最大のライバルでしょうからね。

 こういう状況は遅かれ早かれ訪れていたのかもしれません。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。