‘二兎’を追って成功した赤道祭編

 宇宙戦艦ヤマト2199の7話は旧作の10話にあたるヤマトクルーが、地球との
最終交信を行なうだけだったのを更に掘り下げて登場キャラの人となりの紹介を
すると共に実際に船の航行で行なわれる赤道祭を模したイベントと並行させて
いるのが特徴だ。


 人となり紹介で分かるのは航空隊リーダーの加藤三郎や航海長補佐の太田
健二郎に南部康雄砲術長ら旧作では今ひとつ取り上げられなかったキャラの
描写が嬉しい。


 一方で旧作に登場しなかった部署である保安部の部長・伊東真也や情報長の
新見薫が取り止めになったイズモ計画の信奉者だった事を匂わせる演出が
あるし、特に新見の場合は交信の相手がイズモ計画の中心人物である芹沢
虎雄で今後の波乱を予感させるシーンだった。


 旧作が地球との最終交信編を冥王星基地攻防戦を3話にわたってOAした後の
箸休め的な内容だったのに対し、2199は旧作以上に登場人物が多いというのも
あり
旧作では扱いきれなかった人物紹介を交信だけでなく赤道祭というイベントで
行なうのと同時に今後の展開を匂わせるという あえて二兎を追った内容が成功
している。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
そうしないと (こうちゃん)
2013-11-25 12:18:37
これだけのキャラクターを登場させているなら、これくらいの事をしないと正に無駄となるし。ただのリメイクならまたしも、性根を据えて作っているのだから、しっかりとキャラクターの背景描写をしないと。最後の芹沢-新見が波乱の物語を盛り上げてくれそうなニュアンスを醸し出してくれるのは中々上手い演出でした。地球との交信シーンは、クルーの抱え込んでいる実情をサラリと描いているのも、グッドです。
 
 
 
登場キャラの多さは (こーじ)
2013-11-25 23:15:30
>こうちゃん様
 登場キャラが旧作とは全然違いますからね。

 中途半端な存在だと困りますから、赤道祭編はちょうどよかったのでしょうね。

 旧作と同じような交信だったのは徳川機関長ぐらいでしょうか。
 
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