アマゾン前半は納谷悟朗のナレーションあってこそ

 仮面ライダーアマゾンは前半アマゾンがジャングル育ちだった
事から、まともに言葉を喋れないというのが特徴だった。

 対人で喋らないという事は劇中でアマゾン本人の考えを表す呟き
もないので、本人の心情や考えも分かりづらいという弱点が出て
くる事になる。
 
 それをフォローするのがナレーションだが、ここにナレーターが
納谷悟朗だというのが生きてくる。

 劇中でのアマゾンの心情を訥々とナレーションで語っていくと
いう手法はリアルタイムでは今ひとつ分からなかったものの、改
めて見直すと意外に効果的だったと思う。

 仮面ライダーシリーズのナレーションといえば中江真司が有名で、
特にOPのラストの‘仮面ライダー=本郷猛は改造人間である’から
始まるフレーズを聞いただけで仮面ライダーワールドを感じさせて
くれるのだ。

 ただし中江氏の声の場合はクールな感じではあるもののアマゾンの
心情を語るムードではないのに対し、納谷悟朗のナレーションは
レインボーマンや新造人間キャシャーンの‘行けキャシャーン、
キャシャーンがやらねば誰がやる’といった情緒的なフレーズが
見事にマッチする。

 これは納谷氏の方が中江氏より上という事ではなく声質の違いに
もよるので、ナレーションに納谷悟朗を起用した東映プロデューサ
ーの凄さが分かるのだ。

 

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
« ロビンソン・... 山中慎介連続K... »
 
コメント
 
 
 
要は使い分けですね。 (餃子少年)
2014-10-23 20:27:55
中江さんのナレーションと言えば「宇宙の騎士テッカマン」も良かったですね。作品の持つハードな雰囲気とマッチしてました。あと、忘れちゃいけないのが「仮面ノリダー」も(笑)
 
 
 
そうですね (こーじ)
2014-10-23 23:46:24
>餃子少年様
 そうですね。
 まさしく作品によって使い分ければ、フィットする作品はありますからね。

 仮面ノリダーは中江氏でなければ納谷悟朗では厳しいものがありましたよ。

 
 
 
でも一回だけ… (餃子少年)
2014-10-24 20:22:42
納谷悟朗氏がノリダーのナレーションを担当した回があるんですよ。「サインはV」のナレーションを納谷氏がされていたこともあってバレーボール女の回を担当されてました。Wikiにも書いてますけど、最後に中江氏も「納谷さん、私にも喋らせてよ」と参入して最後は二人で締めるという豪華な終わり方でした(笑)
 
 
 
それは初耳でした (こーじ)
2014-10-24 23:15:12
>餃子少年様
 それは初耳でしたけど、豪華共演ですね。
 どうやら何らかの事情で見られなかったようです。
 
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。