さようなら、フェルプスくん

米俳優ピーター・グレーブス氏、83歳で死去 - goo 映画

　今日の夕刊にスパイ大作戦のジム・フェルプス役のピーター・グレーブス氏
83歳で死去という記事が載っていた。
‘もう83歳になっていたのか’という思いと‘また1人 名優が亡くなった’という
思いが交錯した。

　個人的にジム・フェルプスはピーター・グレーブス以外考えられないと思って
いたのでスパイ大作戦のリメイクは作られても見る事はないだろう。

　スパイ大作戦を初めて見たのは子供の頃だったが、いつまでも耳に残る
独特のテーマ曲や‘おはようフェルプス君’から始まるテープでの指令を受け‘なおこのテープは自動的に消滅する’で指令テープが消えてしまうシーンが
印象に残るし、その命令を受けて作戦を遂行していたリーダーのジム・フェル
プスの姿は妙にカッコよかった。

　だから‘スパイ大作戦ごっこ’などをやる時に、私は あまり行動をしない
ジム役をやりたがっていた。
　そしてショーン・コネリーの吹き替えで有名な若山弦蔵の声が見事にマッチ
していたのも印象的だ。

　91年に15年後の続編として作られた新スパイ大作戦が始まった時には
喜んでチャンネルを合わせたが、当然のようにメンバーが変わっていたけど
リーダーのジムをオリジナルと変わらずピーター・グレイブスが演じている
のを見て妙に嬉しく‘いい年の取り方をしているな’と思ったものだ。

 　96年にトム・クルーズ主演のミッション・インポッシブルが上映されたが、
ジム役がピーター・グレイブスでなかったのでガッカリしたしジムが事件の
黒幕だったのを見て腹が立ったのを覚えている。

　そして‘この劇場版はスパイ大作戦ではなく、ミッションインポッシブルだ’
と思うようにしたのだった。

　それぐらいピーター・グレイブスの存在感は大きかったわけだが、彼が
亡くなったというのは本当に残念だ。