歴史を勉強できた江戸を斬る・梓右近隠密帳

　BS・TBSで平日18：00からOAされている江戸を斬る・梓右近
隠密帳が来週の月曜日で終わる。

　竹脇無我演じる梓右近は徳川家光の弟・保科正之の双子の弟で
浪人暮らしをしているものの、隠密として活躍するという展開で
柳生但馬守に師事した剣術の腕で悪を斬るという水戸黄門系の
時代劇。

　この作品では徳川家光をはじめ松平伊豆守や大久保彦左衛門に
師である柳生但馬守、息子の柳生十兵衛など実在の人物達が登場
するのも特徴だ。

　松平伊豆守を神山繁、大久保彦左衛門を片岡千恵蔵、柳生但馬
守を志村喬、十兵衛を若林豪が演じるなどキャストも豪華だし、
物語の黒幕・由井正雪を成田三樹夫が好演しているのも嬉しい。

　最後は由井正雪の乱で終わるわけだが三大仇討ちの1つと言わ
れる荒木又右衛門の鍵屋の辻の仇討ちや、八百屋お七に左甚五郎
の飛龍勝負や宇都宮の釣り天井事件に駿河大納言の謀反など実際に
あった事件なども劇中で描かれるためOA当時 小4だった私がこう
いうEPで歴史上の事件を知る事ができたわけだ。

　もともと江戸を斬るは水戸黄門の合間の作品だったが水戸黄門が
フィクション色が強かったのに対し、梓右近隠密帳はリアルな感じ
満載だったのだが続編になる江戸を斬るⅡ以降は遠山金四郎編に
なってしまい梓右近隠密帳の続編は製作されなかったのは残念だ
と思う。