日本サッカーW杯初勝利!

 今から5年前の今日・6月9日はフィリップ・トルシエ監督
率いる日本代表がロシアを1-0で破り悲願のW杯初勝利を
挙げた記念すべき日だ。
 4年前のフランス大会に初出場した日本はアルゼンチン、
クロアチア、ジャマイカ相手に3連敗でグループリーグ敗退
という結果に終った。
 その4年後に開催国が決勝ラウンドに進めないといけない
というノルマを背負って臨んだのがトルシエ・ジャパンだった。
 トルシエは協会トップや無能マスコミからのプレッシャー
を受けながら99Wユース準優勝。00シドニー五輪ベスト8、
00アジア杯優勝。01年コンフェデレーションズ杯準優勝と
着実に結果を残していった。
 そして迎えたW杯。
 初戦のベルギー相手に一旦逆転し2-1とリードしながら
追い付かれ、勝ち越しゴールを取り消されるという中での
2-2で引き分け勝ち点1をゲットした。
 私はマスコミが警戒するロシアよりベルギーの方が嫌だった。
 というのもベルギーは自らの長所を消してまで相手の長所を
潰しにかかるチーム。
 そのベルギーを逆転したものの‘フラット3’DFの指揮官・
森岡隆三がケガでリタイアし稲本潤一の勝ち越しゴールが主審
から取り消されるというマイナスのトラブルが続出しながら、
歴史的勝ち点1を獲得したのは好発進と思えた。
 翌日ロシアがチュニジアを2-0で下したのは想定の範囲内で
あったが、無能マスコミは‘ベルギーに勝てなかったのでロシ
アには絶対に勝たないといけない’という論調が目立った。
 しかし私はベルギー、ロシアと引き分けチュニジアに大差で
勝てば自ずと決勝トーナメント進出はできると思っていた。
 ロシア戦を中継するフジTVは前日から‘ロシア戦まで○時間’
と煽りまくる。
 そして迎えたロシア戦。
 立ち上がりからロシアは得意のパス回しで来たのに対し日本
もプレッシャーをかけてボール狩りにかかる。
 警戒されていた左からの攻めを明神智和が押さえ、稲本潤一
と戸田和幸のコンビが中央突破を許さない。
 そしてベルギー戦で交代出場した直後に失点したDFラインも
宮本恒靖を中心に別人のようなラインコントロールを見せ裏を
突かせない。暑さの中のガマン比べだ。
 前半は0-0で終了し後半に入った51分、中田浩ニがフィード
したボールを柳沢敦が受けパスを出す。そこへオフサイドギリ
ギリで飛び出した稲本潤一が決めて待望の先取点。
 試合は更にヒートアップするが、72分に骨惜しみなく走りま
わっていた鈴木隆行に代えて運動量豊富な中山雅史を投入し、
前線からプレッシャーをかける。
 そしてロシアのサイドアタックを防ぐため75分に小野伸二か
ら服部年宏に替え左サイドの守備固めに入る。
 最後は85分に福西崇史が稲本潤一に替えて入りロシアの反撃
を凌いで悲願の初勝利を挙げたと同時に決勝トーナメント進出
を確実なものにしたのだった。
 この勝利で日本中が更に盛り上がり5日後の14日に行われた
チュニジア戦でも2-0で完勝し、まさかのグループ1位で決勝
トーナメント進出を決めたのだった。
 歴史の皮肉というか日本が明治維新から初めて近代国家とし
て列強の仲間入りをしたのが日露戦争で勝った事。
 それがサッカーの世界でも繰り返されたのだからサッカーの
神様はなかなか粋な事をするものだと感心した。
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