宇野逆転Vで全日本初制覇!SP首位の無良は3位、田中2位
大阪の東和薬品ラクタブドームで行われているフィギュアスケー
トの全日本選手権・男子シングルフリーが昨日行われ、SP2位発進
だった宇野昌磨がフリーで192,36を出して合計280,41で逆転優勝
を飾った。
SPでは4回転トーループで転倒するなどジャンプが不調で88,05
だった宇野は最終組の最終滑走となりSP3位の田中刑事、1位の無良
崇人らの演技を見てのスタートだけに どこまで緊張を抑えられるか
というのも見どころだった。
フリーでは2つ前の田中が163,70でトップに立ち無良は冒頭の4
回転ジャンプこそ成功させたものの後半崩れて151,77で2位に落ち
る中で、宇野は序盤こそ着氷をこらえるなど今一つだったが後半を
巻き返しての逆転優勝だった。
今大会は絶対王者の羽生結弦が大会前にインフルエンザにかかり
欠場というアクシデントの中で始まったのだが、逆に言えばポスト
羽生を巡る戦いという位置づけになるなど興味深いものになった。
来年の平昌五輪が羽生にとって年齢的にも最後の五輪という事に
なりそうだから、日本男子フィギュアスケート界にとってもポスト
羽生の抜擢は至上命題だ。
だからこそジュニアグランプリファイナルで初の160点台のスコ
アを出して優勝し、世界ジュニアでの2冠という実績を持つ宇野が
どこまで無良や羽生のライバルである田中らと戦えるかというのが
1つの焦点だった。
そんな中でSPではプレッシャーからかジャンプが不調に陥って
2位発進だったものの、フリーでは最もプレッシャーがかかる最終
滑走だったにも拘わらず後半しっかり盛り返しての逆転優勝は素晴
らしいわけで名実ともにポスト羽生の1番手となったわけだ。
今シーズンのGPファイナルでは銅メダルを獲得しているので今度
は世界選手権でどこまでやれるか楽しみになってきた。