帰ってきたウルトラマン24話・戦慄マンション怪獣誕生

 今から50年前の今日71年9月17日にOAされたのが、帰ってきた
ウルトラマン24話のキングストロン編。

 鍵っ子の少年・高田明夫が宇宙怪獣クプクプを爆破した破片を
持ち帰りマンションの壁に貼り付けると、明夫少年の願う怪獣の
デザインになって息を吹き返し怪獣化しキングストロンになると
いう展開だ。

 少年の心の闇が暴走する形で怪獣誕生となるわけだが考えてみ
ると壁にできたシミが少年のイメージ通りに怪獣化するというの
は、土管の落書きに宇宙線が当たって怪獣化するガヴァドン編を
彷彿させる上原正三版・恐怖の宇宙線という内容だろう。

 実はガヴァドン編はウルトラマンがガヴァドンを宇宙に運んで
行って終わった後に、子供達が自分のイメージする怪獣を実体化
させて欲しいとばかりに地面に怪獣の落書きをするのを見ながら
科特隊が戦慄するという終わり方。

 つまり子供というのは悪魔的な部分があるという要素をガヴァ
ドン編で佐々木守が描いていたわけだが、その盟友である上原正
三や市川森一らが帰ってきたウルトラマンで見事に描いている。

 特に市川森一は25話のザゴラス編や31話のプルーマ編が印象的
だし、ウルトラマンAではその傾向が強く‘子供の心が純真だと思
うのは人間だけだ’というバキシムのセリフに集約される。

 今回の上原正三が描く子供の狂気は鍵っ子で外遊びを禁じられ
マンションの管理人にも友達の訪問を邪魔されるなど、マンショ
ンに対する憎悪感を募らせての破壊願望がキングストロン誕生に
つながるという内容だった。

 

 

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