再生怪獣or怪人逆襲編の元祖はキャプテンウルトラ？

　特撮ヒーロー作品では特に東映作品で1クール終了後にヒーロー
から倒された敵キャラ達が復活し、束になって逆襲するという内容
の作品が目に付く。

　仮面ライダーのトカゲロン編や変身忍者嵐の人喰いガラス編に
超人バロム1のアリゲルゲ編、人造人間キカイダーのギンガメ編な
どが印象深いし60年代では仮面の忍者赤影の根来編や黄金の仮面
編の最終RPなども然り。

　そこで元祖の作品を調べてみると年代的にキャプテンウルトラ
の最終EP前に前後編モノとして、金属人間メタリノームに率いら
れた5体の怪獣軍団が登場するEPになると思われる。

　キャプテンウルトラは前半12話が太陽系への移住をもくろむ宇宙
人･バンデル星人との戦いを中心に描かれたのに対し、13話以降は
宇宙怪獣が登場するEPが続くので最終回前のEPで前後編モノとして
再生怪獣編を作ったのだろう。

　これはウルトラマンでも最多で多々良島編の5体だったから当時
の感覚としては相当な豪華版だったわけで、視聴者の中心である
子供達にとっては凄く嬉しい企画だったに違いない。

　続くジャイアントロボでも最終回に3体の怪獣を復活させている
し仮面の忍者赤影にいたっては、根来編から各6体の怪忍獣が登場
する事もあり最終話で赤影から倒された怪忍獣達が復活して赤影
達を襲撃するという内容になっていた。

　70年代に入るとヒーロー作品が次々に作られていたので他会社
との差別化を図るため、再生怪人が大量に復活して逆襲して来ると
いう作品が目立つようになった。

　ただし再生怪人や怪獣達は最初に登場した時よりも格段に弱く、
あっさりやられてしまうためガッカリしたのは否めないが楽しま
せてもらったのは事実だ。