黒田博樹の可能性

 日本時間の11:05過ぎからサンディエゴのペトコパークで
行われた、サンディエゴーLAドジャースの試合で初登板の
LA・黒田博樹は、サンディエゴ打線を7回3安打1失点に抑え
初登板・初勝利を挙げた。
 相手は大学時代の同級生・井口資仁が所属するサンディ
エゴ・パドレスで初登板の舞台がサンディエゴのペトコパーク
というのも因縁がかっている。

 というのが95年にLAの野茂英雄が1年目に地区優勝を決めた
球場だし、06年にWBCのファイナルで日本がキューバを破って
‘世界一’になった縁起のいい会場だ。

 黒田はWBCでは代表メンバーに入っていながら、直前のケガ
のために辞退している。
 Sファイナルの韓国戦やファイナルのキューバ戦で、登板の機会
があったかもしれない球場でのデビュー戦というのも因縁がかって
いる。

  立ち上がり表情の固かった黒田だったが先頭打者を3ゴロ、
井口を空振り三振に取るなど1回を3人で討ち取る。
 5回までに3回2アウトから相手投手に打たれたヒット1本に抑える
好投で、4回表に犠牲フライで挙げた1点を守っていた。
‘このまま8回まで0に抑えて、9回は斎藤隆の日本人完封リレーも’
と思っていた6回。
 2アウトランナー無しから1番のジャイルズにHRを打たれて追い
付かれる。

 それでもLAは7回に1アウトから3連続四球で満塁とし、タイムリー
や犠牲フライで一挙6点を勝ち越し斎藤の出番はなくなった。
 黒田もこの回は1アウト1塁から打席に入りバントを仕掛けるが、
相手が警戒して四球でメジャー初出塁を記録している。
 その裏サンディエゴに2アウトからヒットを打たれるが、後続を絶ち
7回を77球、4奪三振でマウンドを降りた。

 打たれたヒットは、いずれも2アウトランナー無しから。
 この日の投球内容を見ると、何より投球リズムがいい。
 本格派の投手が1イニングを約11球で終わらせるのは、なかなか
できる事ではない。
 日本の投手は基本的に球数を多く投げても、点を与えない投球が
染み付いている。

 それに対しMLBでは、先発は3点ぐらい与えても少ない球数でリズム
よく投げる事を求められる。
 だから松坂大輔も投球数のカベに手こずっているのだ。
 だが黒田は広島時代から少ない球数で完投できる投手だった。
 リズムよく投げれば、打線が点を取ってくれる可能性は高まるので
‘松坂の入団1年目の勝利数を越えるのでは’と期待していいだろう。   

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
安定感ある投球でした。 (さくらい)
2008-04-06 12:30:51
BSで観ていました。素晴らしい初登板でした。
ストライク先行で安心して観ていられました。
相手の早打ちにも助けられ、少ない球数で
すいすいと。松坂とは対照的な?ピッチング。
かなり勝ちそうですね。
井口と同級生でしたか。青学の井口は神宮で
よく観ていましたが、専大の黒田はあまり記憶に
ありません。多分当時の専大は2部が多かったと
思います。
 
 
 
そうですね (こーじ)
2008-04-07 00:29:15
>さくらい様
 MLBは、けっこう早打ちをしてきますのでコントロールのいい投手は通用しそうですね。
 打線の援護さえあれば、松坂の1年目以上の成績を残すのではと思います。
 
 
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