今日は、亡き師匠の誕生日

 今日11月29日は、今は亡き福岡時代の師匠の誕生日だ。
 生きていたら今年で76歳だったが、91年の4月に肝臓癌で
亡くなっている。
 福岡時代の師匠は、オヤジの兄弟子にあたる。
 私が弟子入りする時に‘どうせなら厳しい所がいい’と
いう事で、厳しいので定評があったオヤジの兄弟子の所に
決まったのだ。

 私が入店したときは51歳だったので、OBの先輩方に言わ
せると‘かなり優しくなった’という事だったが私の場合、弟・
弟子の息子という事でかなり厳しく仕込まれた。
 何しろヘマをすると手が出るし、仕事

中にヘマすると鏡越しにお客さんから

見えないように蹴りが飛んでくる。


 これで顔をしかめようものなら、もう1発

飛んでくるのだ。


  もともと中州の父親の店で兄弟と営業していたのだが、
一念発起して大阪の心斎橋で修行し高砂で出店したので筋金
入りの職人だ。

 仕事では妥協を許さない師匠だったが、情に脆く弟子達の
子供などをいつも かわいがっていた。
 だから年に1回行われるOB会や、現役スタッフ&OBの家族と
スタッフ達を集めた運動会なども盛況だった。
 そして我々スタッフも誕生日には、みんなでお祝いをしてくれる
など家族同然にかわいがってもらっていたのだ。

  師匠の口癖は

 ‘弟子の間は俺は、鬼と思われてよか。

そして独立した時に「いい師匠やった」と

思ってもらったらいいったい’

だった。


 確かに師匠から怒鳴られ蹴られたときは‘コンチクショウ’ と
思っていたが、私の事を思ってやっているというのが分かったから
納得するしかなかった。

  惜しむなくは、不肖の弟子である私の結婚式に出てもらう前に
亡くなっている事だ。
 もっとも師匠の事だから、私の顔を見ると


「何ば、しようとや、しゃんしゃんせんかい!」

と気合を入れられるだろうけど・・・・・     

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