SPACE BATLLESHIPヤマトが東宝から上映中だが、実写版の軍艦といえば
我々の世代は海底軍艦に登場した轟天というイメージが大きい。
もともと軍艦なのだが潜行能力や飛行能力に艦首に装備されたドリルで地中を
掘り進む事もできるという万能戦艦で、当初は太平洋戦争末期に日本の海軍が
連合軍に対して一発逆転を狙った超兵器だった。
結局 轟天は戦争に間に合わずに大日本帝国の復建を目指していたものの地上
進出を目指すムゥ帝国を撃滅するために出撃して壊滅させたのだ。
それから14年後に轟天号は惑星大戦争で宇宙防衛艦として登場。
南太平洋上の秘密基地で秘かに建造されていたのだが地球侵略を企むメシエ13
球状星団の大魔艦と金星上で戦うというもの。
この作品の監督はB級アクション映画を得意とした福田純で、1度だけTVで見た
事があったがスターウォーズに対抗して作られたという話を聞いて正直な話‘これ
ではダメだろう’と思ったし‘艦首にドリルのあるデザインというのは宇宙船には
向かない’とも感じたものだ。
それから27年後のゴジラFINAL WARSに本来の姿で登場し遂にゴジラと戦い、
大破しながらもゴジラを南極の氷の中に封じ込める事に成功している。
さらに新型は再びノルマンディ沖の深海でマンダと対決して絡みつかれるものの
ミサイルで海底火山を噴火して引きはがし、冷凍メーサービームで氷漬けにして
艦首ドリルで粉砕した。
つまり艦首ドリルが対怪獣用に初めて役立ったのだ。
更にX星人の侵略を受け殆どの防衛兵器が壊滅状態の中で南極へ乗り込み
ゴジラを復活させ、X星人の母艦に突入するなど大活躍だった。
こうして3作品とも見てみたら必ず人類側の切り札的な存在になって登場し、活躍
しているのは偶然だろうか。