高橋由伸が監督就任以来3シーズン連続で優勝を逃しているジャ
イアンツだが、来シーズンも高橋監督続投とオーナーが語っている
一方で仮に高橋監督が進退伺いなどを出して辞任した場合の後釜と
して元横浜監督の中畑清の名前が上がっていたのには驚いた。
中畑監督を推す理由として‘ジャイアンツ愛溢れる情熱こそ再建
には必要で、それを最も持っている’的なものだったが、正直言っ
て中畑は絶対に監督にしてはいけないタイプだろうと思う。
とりあえず横浜時代に筒香嘉智ら若手を育てたという事になって
いるのだが、正直言って横浜時代の采配やコメントを聞いていると
昭和の発想での指導者で清原和博や金本知憲らと同じ思考回路だと
感じていた。
金本が批判されている最大の理由が‘勝てば選手の手柄、負けた
ら指揮官の責任’とは真逆で負けた原因を特定の選手の責任にする
というものだが、横浜時代の中畑もコレと同じような事をしていた
のを思い出すし監督退任後に執筆しているスポニチでのコラムを読
んでいても首をかしげるようなコメントが多い。
先日は現役時代に受けた暴力を肯定するようなコメントから始まり
‘熱心なあまり手が出ても信頼関係さえあれば’的な事を言っている
のを読んで唖然としたクチだし、前週ではセ・リーグの3位以下の勝
率が5割に届いてないのを交流戦のせいにして交流戦不要論まで語っ
ていた。
もともとアテネ五輪での采配やコメントを聞いていると大局を見
きれずに目先の勝ちを拾っていくのに汲々とするタイプだったが、
横浜の監督時代の采配ぶりやコメントを聞いてもアテネでの失敗を
反省している雰囲気はまったくない。
つまり学習能力に欠けるし自分のやってきた事が全て正しいと認
識しているわけで、それが‘信頼関係さえあれば暴力もOK’的な
コメントにつながっているのだろう。
つまり時代の流れから逆行するような考えの者が指揮官になると
チームは不幸な事になるわけで、そういう意味で中畑清は絶対に監
督をさせてはいけないタイプではないだろうか。