理容師を無口にするアイロン練習とカニ料理

 私が蒲田時代に働いていた店は研究団体dhkに所属しており、
ここでは当時カット課・レディスカット課・パーマ課・アイロン
課にマネージャーセミナーなどがあった。

 基本的に月2回の割合で講習会が行われており各課では和気藹々
の雰囲気で会話も弾ませながらという中、話題になっていたのは
‘アイロン課は暗い’という事。

 考えてみれば熱いアイロンを使い互いにモデルになって練習する
のだからヤケドさせたら大変だし初心者が多いので、ひっつけない
ように気を付けていると会話する余裕がないのは当然だろうから会
話が弾む他の課に比べれば会話が少ないのは仕方ないわけだ。

 もっとも会話が弾まないだけでなく意外に我々の業界で嫌われる
料理がカニ料理である。

 高校を卒業して最初に働いた福岡の店では師匠の妹さん関係から
カニをもらっていたのだが、コレを営業の合間に食べる昼食で出た
時に師匠が‘こんなのを昼飯で出すバカがいるか’と奥さんに怒っ
ていたのを思い出す。

 実際にカニ料理は食べるのに身を穿り出したりして手間がかかる
ため少しでも早く食べなければいけない昼食には向いてないし、営
業の終了間際に食べる夕食でも終わってから掃除やトレーニングが
あるため落ち着いて食べづらいので最終的にカニはトレーニング終
了後の夜食として食べるパターンになっていた。

 ちなみに福岡の店は毎年1月にOB会を行なっていたのだが、一
度カニ料理の店で行なったらOB会筆頭の先輩が終了後に不満をこ
ぼしていた。

 その先輩が言うには‘本来OB会というのは年に一度しか会えな
い者もいるのだから、そういったメンバー達と旧交を暖めるイベン
トなのにカニ料理になるとカニを食べるのに夢中になって会話が全
く弾まなくなる’との事。

 こうしてみると我々の業界とカニ料理は相性が悪そうだ。

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