2018夏の甲子園 第2日

大阪桐蔭、春夏連覇へ貫録の初戦突破 エース柿木が1失点完投 藤原、根尾ともに2安打

 大会2日目の注目カードは何といっても第2試合の作新学院-大阪
桐蔭戦で、春夏連覇を狙う桐蔭に対し一昨年夏の優勝校・作新なだけ
に大いに楽しみだが作新打線が桐蔭の柿木や根尾らの投手陣を どこ
まで打てるかというのがカギになるだろう。

 第1試合は甲子園の常連となっている山梨学院と06年以来の高知
商の対戦で、山梨が継投策なのに対し高知は北代が1人で賄っている
わけで北代がどこまで山梨打線を抑えられるか。

 第3試合は夏の大会未勝利の北照は左サイドのエース・原田と4番・
岡崎の強打が持ち味なのに対し、初出場の沖学園は変化球投手の斎藤
の投球が北照打線をどこまで翻弄できるか。

 第4試合は強打の佐久長聖打線が旭川の沼田相手に何点取るかで、
旭川打線の援護が重要になる。

 第1試合:山梨学院 12-14 高知商

 1回に山梨が1アウトから2番がヒットで出塁して盗塁し4番の3塁
強襲安打で先制すると、2回に高知も2アウトから7番&8番の短長打で
追い付き3回に1アウトから四球で出塁した2番を2塁に置いて4番の
2ランで勝ち越す。

 更に4回にはヒットで出塁した7番をバントで送り1番のタイムリー
で追加点を挙げ更に四球で1・2塁から3番の3ランで7-1とするが、
山梨は5回に1アウトから3連打で1点返すと連続四球の押し出しに2
番の2点タイムリーで2点差にして3番が四球で満塁から4番のHRで
一挙に8点を挙げ逆転する。

 6回にも山梨は8番&1番の長短打で1点を追加するが、高知はその裏
に相手エラーからチャンスを掴み四球で1アウト1・2塁から3番以下の
3連打で4点を挙げ再逆転。

 それでも山梨は7回に1アウトから5番のHRで追い付くと2アウト
後3連打で勝ち越すのだが、高知はその裏に1アウトから7番以下の5
連打で3点を挙げて14-12とし逃げ切った。

 壮絶な打撃戦だったが明徳義塾の好投手・市川を打ち崩した高知商打
線の集中力が6回の3連打、7回の5連打に結びついた形で強打の山梨
学院に打ち勝った形だ。

 第2試合:作新学院 1-3 大阪桐蔭

 2回に桐蔭は3ベースで出塁した5番を7番の犠牲フライで返して先
制するのだが、それ以降はランナーを出しながらも追加点が奪えず。

 作新も1回に1番と4番のヒットで2アウト1・2塁で点が取れず以
降は出たランナーは1人のみで膠着状態で進んだ8回に、四球で出た1
番をバントで送り2アウト2塁から4番がライト前に打ち返しライトが
送球を焦って後逸し打者走者まで返り3-0となる。

 作新も9回に1番&2番の連打の後3番が併殺に倒れるが4番のタイ
ムリーで1点を返し5番死球で1・2塁と攻めるもののそこまで。

 正直言って桐蔭の2点目が完全に勝負を決めた形だし作新の1点も
3点差が付いたゆえの流れからのように見えたので、ある意味桐蔭の
快勝ともいえる。

 第3試合:北照 2-4 沖学園

 互いにランナーを出しながら無得点で迎えた3回に沖学園は8番の
2ベースでチャンスを掴み2つの死球で2アウト満塁から4番のタイ
ムリーで先制すると、5回にも9番の2ベースからチャンスを掴み1
アウト後2番&3番の長短打で3-0とリードを広げる。

 しかし4番の2ベースでホームを突いた1塁ランナーを刺した北照
は、その裏に8番がヒットで出塁し1番&3番の長短打で2点を返す。

 こうなると‘次の1点’が焦点になるわけだが7回に沖学園は1番
&3番のヒットでチャンスを作り、5番の打球がエラーとなって貴重な
追加点が入り4-2で逃げ切った。

 沖学園は15安打を放ちながら4併殺を喫するなど攻めの粗さも目に
付いたわけだが、北照にとって痛かったのは4つの死球で特に先制され
た3回の2つが悔やまれる。

 第4試合:旭川大 4⑮5 佐久長聖

 1回に長聖は1番がヒットで出塁するとパスボールで2塁に進みバント
悪送球で先制すると、更に四球と4番のタイムリーで2点を先行。

 2回に旭川は5番&7番の長短打で1点を返すと3回に2アウトから四
球とヒットで1・3塁とし暴投とタイムリーで逆転し以後は膠着状態が続
いたのだが、8回に2アウトから2番がヒットで出塁し3番が四球で1・
2塁から4番のレフトフライをレフトが落球し逆転。

 逆転された旭川は9回に7番&9番の短長打で追い付き更に1番も
内野安打で1・3塁とするがサヨナラならず。

 その後は旭川が押し気味に試合を進めるものの長聖も踏ん張り遂に
延長13回からタイブレークに突入すると、14回に1番のバントが3
塁線を切れずに内野安打となりノーアウト満塁から2ゴロの間に返し
た1点が決勝点になった。

 旭川にしてみると8回の逆転の場面は2アウトランナーなしで2
番のレフト前ヒットは捕球したかに思われたが、審判がバウンドと
判断した後に四球とエラーが出たわけで14回のバントの打球が切れ
なかった事といい不運ではあった。

 ただし9回裏に追い付いてなおも1アウト1・3塁、13回も1アウ
ト2・3塁で2番が倒れた場面ではスクイズをファールしているわけ
で、いずれかで何とかしていたら勝てたのにと思わないではない。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 理容師を無口... キックベース... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。