ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
改めて階級を落とすハンデを証明した木村翔
5月26日に中国で行われたボクシングの2大世界戦で日本の木村
翔と久保準という2人の元世界王者が、共に2階級制覇を目指して
挑戦したものの両者とも敗れてタイトル奪取に失敗した。
久保の方は申し訳ないが最初から厳しいといわれていたので残念
感はない一方で、木村の方は十分チャンスありと思っていた事から
以外だった。
王者のカルロス・カニサレスは田口良一の保持していたWBA:L
フライ級タイトルに挑戦し引き分けているもののスタイル的に非力
という事で、フライ級王者時代に田中恒成に敗れタイトルを失った
とはいえ評価を上げた木村に十分チャンスありというのが試合前の
予想だった。
ところが軽快なフットワークを駆使する王者を捕まえきれず逆に
細かいパンチを被弾する展開が最後まで続き大差の判定負けという
事になったわけだが、個人的に1階級落として1試合も挟まずに世界
戦をやって勝てるのか?という唯一の懸念が当たってしまった。
‘もともと減量は楽な方で余裕もある’と木村は語っていたが以前なら
上の階級から降りてくるとパワーが違うので有利と思われていたも
のの、スピードが違うしカニサレスのようなポイントアウトを狙う
タイプが相手の場合はパワーを空転させられるというリスクもあっ
たし現実的にそうなってしまった。
現行の階級より1階級落としての試合というのは以前の常識では
有利と思われていたのだが、最近ではヘビー級に一旦上げて戻した
途端に敗れたロイ・ジョーンズをはじめ失敗例の方が目立つ。
柔道でも100㌔級だった鈴木桂司がアテネで100㌔超で金メダル
を取ったものの、100㌔級に落としたら100㌔超級時代のリズムに
慣れてしまい100㌔級のスピードについて行けずに苦戦し北京では
惨敗している。
通常の階級から落としての試合というのはパワー的にアドバンテ
ージを握れる一方、スピード面でのハンデを負う可能性が高いので
有利とは言えない事が改めて証明された一戦だったのではないか。
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